令和4年度静岡県文化奨励賞

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1018899  更新日 2023年1月11日

印刷大きな文字で印刷

授賞式の開催

令和4年5月27日(金曜日)、静岡県庁別館21階展望ロビーで関係者の出席のもと授賞式を行いました。

静岡県文化奨励賞は、芸術や学術を通じ、本県の文化の振興と向上に寄与する個人又は団体の活動を奨励するもので、令和4年度で61回目となる伝統ある賞です。

授賞式では、今年度受賞者の3者(2名1団体)に川勝平太知事から賞状と副賞が授与されました。

受賞された久保田翠さん、鈴木康広さん、静岡県演奏家協会からは、受賞の喜びや、活動の内容、周囲への感謝、今後に向けた抱負などを挨拶で語っていただきました。

受賞者の皆様、誠におめでとうございます。今後ますますの御活躍をお祈り申し上げます。

写真:授賞式集合写真
川勝知事と受賞者の記念撮影
(左から)塩澤会長(静岡県演奏家協会)、鈴木さん、知事、久保田さん

令和4年度受賞者の紹介

久保田翠(くぼたみどり)【浜松市中区】

経歴

静岡市出身。1988年、東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。建築設計事務所勤務。2000年に障害のある人の表現活動をサポートする「クリエイティブサポートレッツ」を浜松市にて創設(2004年NPO法人化)。2008年、個人を文化創造の軸とする「たけし文化センター」事業を開始。2010年障害福祉施設アルス・ノヴァ、2012年のヴァ公民館を設立。2016年から個人の存在を表現ととらえ「表現未満、」プロジェクトを始動。2018年「たけし文化センター連尺町」を浜松市中心市街地に建設。法人設立以降、アートを通した社会的包摂と共生社会実現に取り組む。

活動等

自ら設立した福祉施設等を拠点に、誰もが持っている自分を表す方法や本人が大切にしていることを、取るに足らないことと一方的に判断しないで、その行為こそが文化創造の軸であるということを「表現未満、」と定義し、福祉施設だけでなく浜松市内にも展開することで、重い障害のある人たちを中心とした多様性を認め合う社会づくりに貢献している。
静岡県文化政策審議会委員を3期(平成24年度~30年度)務め、本県の文化芸術の振興にも寄与している。

受賞歴

2017年芸術選奨文部科学大臣新人賞

写真:久保田氏
久保田翠さん
写真:たけし文化センター連尺町
「たけし文化センター連尺町」の様子

鈴木康広(すずきやすひろ)【東京都杉並区】

経歴

浜松市出身。東京造形大学デザイン学科を卒業後、東京大学先端科学技術研究センター岩井研究室特任助手として、メディア技術とパブリックアートの研究プロジェクトに取り組む。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科専任講師、准教授を経て、現在教授を務める。2018年には平成29年度文化庁文化交流史としてアメリカ、カンボジア、ドイツ、アイスランドへ派遣される。国内外の個展、グループ展に数多く出展。

活動等

日常の見慣れた事象に新鮮な切り口を与える作品によって、ものの見方や世界の捉え方を問いかける活動を続けている。瀬戸内国際芸術祭2010、第1回ロンドン・デザイン・ビエンナーレの出展、水戸芸術館やイスラエルでの個展など美術館をはじめ国内外で作品展示を展開。2011年には浜松市美術館で大規模な個展を開催、浜松市内の学校で講演を行う。2021年には静岡市美術館のエントランスホールで個展を開催する等、静岡県の文化振興にも寄与している。東京大学先端科学技術研究センターではアーティストの立場から科学技術の発展に貢献し、武蔵野美術大学では後進の育成に努めている。また、2018年には文化庁文化交流史として海外へ派遣され、日本の文化を世界に発信している。

主な受賞

  • 2001年 NHKDigitalStadiumデジスタアウォード2001最優秀賞、インタラクティブ部門最優秀賞
  • 2002年 フィリップモリス・アートアウォード大賞
  • 2011年 浜松市教育文化奨励賞
  • 2015年 2014毎日デザイン賞
  • 2016年 WIRED Audi INNOVATION AWARD2016
写真:鈴木氏
鈴木康広さん撮影:TimotheeLambrecq
写真:まばたきの葉
《まばたきの葉》静岡市美術館
撮影:市川勝弘
写真:ファスナーの船
《ファスナーの船》瀬戸内国際芸術祭2010
写真:空気の人
《空気の人》画像提供:金沢21世紀美術館
撮影:木奥惠三

静岡県演奏家協会【静岡市駿河区】

概要

静岡県民会館長に就任した宗知信氏(後の県教育長)が、静岡県の音楽文化の向上のためには複数のジャンルの演奏家が横につながりを持てるような組織が必要と考え、県内在住の演奏活動や後進育成に活躍する音楽関係者達に呼びかけ、1966年に静岡県演奏家協会が誕生した。1980年には支部制度が始まり、より地域に根ざした演奏活動を行っている。
60名の会員で始まった同会には、様々なジャンルの演奏家が加わり、現在の会員数は151名を数える。

活動の状況

設立後は、音楽文化普及振興並びに啓蒙活動を展開している。毎年開催する新入会員によるコンサートや、5年、10年を節目とする周年事業特別企画としてコンサートや講演、オーストリアやイタリアへの海外研修ツアーなどを開催しているほか、7支部ごとに地元の演奏家によるコンサートを開催し、地域の音楽活動の活性化に寄与している。また、後進育成のために他の音楽団体と連携して開催する「静岡県学生音楽コンクール」はピアノ、管楽、弦楽、声楽の4部門からなる。令和4年度に第41回を迎える同コンクール入賞者の中から、国内外で活躍する優秀な演奏家を輩出するなど、本県の音楽文化の向上に貢献している。

主な活動

  • 新入会員によるコンサートの開催
  • 7支部によるコンサートの開催
  • 周年事業の開催
  • 講演、公開レッスン、研修会の開催など
写真:創立50周年記念式典・祝賀会での演奏風景
創立50周年記念式典・祝賀会における会員による
弦楽四重奏のウェルカム演奏のワンシーン
写真:記念講演
創立50周年記念講演会の様子(講師:池辺晋一郎氏(作曲家)

受賞者が決定しました

令和4年度静岡県文化奨励賞受賞者は次の3者(2個人と1団体)に決定しました。

1 受賞者

  • 久保田翠氏(浜松市中区)活動分野:障害者文化芸術普及
  • 鈴木康広氏(東京都杉並区)活動分野:現代美術
  • 静岡県演奏家協会(静岡市駿河区)活動分野:音楽文化普及

2 授賞式

授賞式は、5月27日(金曜日)午後3時から、県庁内で開催します。(終了しました)

今年度は、新型コロナウイルス感染症予防のため、関係者のみで実施します。

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局文化政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2252
ファクス番号:054-221-2827
arts@pref.shizuoka.lg.jp