令和7年度静岡県文化奨励賞

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ページID1072967  更新日 2025年5月29日

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授賞式の開催

令和7年5月26日(月曜日)、静岡県庁別館21階展望ロビーで関係者の出席のもと授賞式を行いました。
静岡県文化奨励賞は、芸術や学術を通じ、本県の文化の振興と向上に寄与する個人又は団体の活動を奨励するもので、令和7年度で64回目となる伝統ある賞です。
授賞式では、今年度受賞者の3者(2名1団体)に平木省副知事から賞状と副賞が授与されました。
受賞された篠原登千藤さん、持塚三樹さん、しゃぎりフェスティバル実行委員会代表の福田さんからは、受賞の喜びや、活動の内容、周囲への感謝、今後に向けた抱負などを挨拶で語っていただきました。
受賞者の皆様、誠におめでとうございます。今後ますますの御活躍をお祈り申し上げます。

平木副知事と受賞者の記念撮影
平木副知事と受賞者の記念撮影
(左から)福田代表(しゃぎりフェスティバル実行委員会)、副知事、篠原さん、持塚さん

令和7年度受賞者の紹介

篠原 登千藤(しのはら とちふじ)【富士宮市】

(経歴)
富士宮市出身。初代祖父近藤松英、二代母近藤岡昌英を継ぐ三代目山田流箏曲家として4歳から箏曲の手ほどきを受ける。草間路代氏、谷珠美氏、山登松和氏に師事。1989年にNHK邦楽技能者育成会第34期卒業と同時に山田流箏曲演奏家として東京、県内を中心に演奏活動を行っている。2018年、山田流箏曲山登派七代家元山登松和氏より篠原登千藤の名號を許される。現在、山田流箏曲藤の会主宰、静岡県三曲連盟理事、公益財団法人日本三曲協会研修委員、山登会、路の会、富士宮市文化連絡協議会、富士宮市国際交流協会、岳南芸能連盟、富士市日中友好協会、やまなし邦楽合奏団「響鳴」他各会員。生涯学習音楽指導員A級取得。

(活動等)
山田流箏曲藤の会を主宰する他、文化庁事業伝統文化箏・三絃子ども教室、小中学校音楽、小学校クラブ活動、A.C.C.国際交流学園等で講師を務め、大人まで幅広い世代に箏曲を伝えている。
古典を守りながら、室内オーケストラ、ピアノ、フルート、ヴァイオリン、エレクトーン、アコーディオン、津軽三味線、声楽、合唱、詩吟、日本舞踊、バレエ、インド舞踊等とのコラボレーションにより限りない箏曲の世界を広げている。
1990年よりリサイタルを重ねる。2002年富士宮市文化友好訪問団として中国紹興市にて演奏。2009年国民文化祭静岡エコパにてフィナーレ参加。2010年から3年間出身小学校に於いて「卒業生一日先生の日」講師を務める。2019年二代山本邦山作品集CD録音に参加。2020年開軒百周年記念演奏会開催。2020年から毎年「富士山と中秋の名月を愛でる会」にて富士宮市の名所と邦楽の魅力を世界に配信している。

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篠原登千藤さん
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記念演奏会

持塚 三樹(もちづか みき)【藤枝市】

(経歴)
島田市(旧金谷町)出身。常葉学園短期大学美術デザイン科卒業。東京・大塚のギャラリー「Misako&Rosen」と香港の「Gallery EXIT」に所属。国内外で活躍する現代美術家であり、一貫して藤枝市を拠点に制作活動を続けている。2008年頃から県内各地で地域住民を主体とするアートプロジェクトやワークショップのプロデュース、ディレクションを多数手掛ける。

(活動等)
記憶の中にあるイメージと目の前に広がる光景を織り交ぜ、自然と人工物の色を作為的に入れ替える表現を、油彩やアクリル画、彫刻で表現する。
近年は、映像や音楽を用いて自然や建物などに表現するインスタレーションを自身の新しい表現として取り組む。
世界最大規模のアートフェア「アート・バーゼル」など、国内外のアートフェアやギャラリーで精力的に新作を発表し続けているほか、県内でも2012年にヴァンジ彫刻庭園美術館で個展を開催し、作品が同館のパブリックコレクションに収蔵され(現在はベルナールビュフェ美術館、県立美術館所蔵)、評価を得ている。
現代美術家としての実績に加え、地域住民を主体とするアートプロジェクトやワークショップを多数手掛け、さらには、ドイツや韓国のアーティストを静岡に受け入れる国際交流事業を進め、若手アーティストたちの活躍の場の開拓や、気軽に国際的な芸術文化に触れる機会づくりに寄与している。近年では行政や企業、任意団体から芸術文化に係る地域振興事業のディレクションを依頼されるなど、自らの表現やその技術に対する追及や研鑽だけでなく、地域全体に目を向けた活動を両立させている。

(主な受賞歴)
2005年 illustration The choice 年度大賞
2006年 大黒屋現代アート公募展 入選
2025年 令和6年度ふじのくに地域づくり創造賞 団体・個人部門受賞

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持塚三樹さん
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個展(香港)

しゃぎりフェスティバル実行委員会【三島市】

(概要)
江戸時代中期~末期に誕生したとされる三島囃子のひとつである「しゃぎり」の継承を目的とし、しゃぎりフェスティバルの開催を主軸とした新たな継承の形を模索する活動を行っている。

(活動の状況)
演奏機会を積極的につくるだけでなく、祭りから祭り囃子「しゃぎり」を切り離したことによって生まれた自由度を活かして、「しゃぎり」以外の伝統芸能やその他のパフォーミングアーツとのコラボレーションなどにも取り組み、地域の芸能などをつなぐ機会を生み出している。
近年は伝統芸能を地域活性に活用するための取組にも注力し、移住者や学生に対するツアーや講座をはじめとするまちづくり関連の活動、小学校や幼稚園/保育園でのワークショップや障害者施設との連携事業などを実施。
また、地域伝統芸能継承のモデル化を目指し、専門家を招いたシンポジウムの開催や、他県の伝統芸能関係団体との連携などにも積極的に取り組むなど、活動の幅を広げている。
2024年度には、県外の郷土芸能とのコラボ演奏やディスカッションを行い、今後の継承活動への情報収集及び発信を行うとともに、YouTube等動画なども活用しながら県内地域のみならず、国内外への発信も積極的に行い、インバウンド向けの「着地型旅行商品」として「しゃぎり体験ツアー」を12月に商品化した。

 

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しゃぎりフェスティバル実行委員会
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しゃぎり出前講座

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2252
ファクス番号:054-221-2827
arts@pref.shizuoka.lg.jp