令和元年9月県議会定例会知事提案説明要旨1

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ページID1010942  更新日 2023年1月13日

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令和元年9月県議会定例会知事提案説明要旨

【1.地方創生】

ただいま提出いたしました議案の概要を御説明申し上げますとともに、当面する県政の課題について、所信並びに諸般の報告を申し述べます。

はじめに、今月8日から9日にかけて本県に最接近した台風15号により、伊豆地域を中心に、家屋の損壊をはじめ、道路や港湾、農業施設、さらには、停電、断水など、多くの被害をもたらしました。被災された皆様に対しまして、衷心よりお見舞い申し上げます。

被災箇所につきましては、県民の皆様の生活への影響を最小限にするよう、一日も早い復旧に努めてまいります。

続いて、県政の概要について御報告申し上げます。

はじめに、地方創生についてであります。

平成27年10月に策定した「美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略」につきましては、本年度が計画期間の最終年度となります。現在、「総括の仕方が、新しい出発の仕方を決める」との考えの下、これまでの5年間の取組を総括し、次期総合戦略の策定を進めております。

先月21日には、県内の産学官金労言の代表者等で構成する県民会議を開催し、これまでの成果や今後の地方創生の方向性について御審議いただきました。

本議会におきましては、評価結果について御意見をいただき、次期総合戦略に反映させることによって、戦略の実効性と透明性を高めてまいります。

今後、県民の皆様から幅広く御意見をいただきながら、次期総合戦略を策定し、地方創生を進める上で最大の課題である人口減少について、その抑制と適応の両面から取り組むなど、世界共通の目標となるSDGsのフロントランナーとして、本県ならではの地方創生の実現に全力で邁進してまいります。引き続き、県議会の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

我が国がこれまで進めてきた経済力の向上だけでは、心の豊かさを満たさないことは明らかであります。経済力を維持しながらも、自然に立脚する生き方や暮らし方といった文化力に軸を置く、世界から憧れられる美しい国づくりを、世界遺産富士山やユネスコエコパークである南アルプスなど、我が国を象徴する特筆すべき自然を有する静岡県が牽引してまいります。

今後、中央日本四県サミットを構成する長野県、新潟県、山梨県等とも連携し、富士山や南アルプスに加え、中央アルプス、北アルプスの連峰、富士山とともに日本三霊山ないし日本三名山に数えられる立山や白山など、本州中央部の絶景美を活かした交流圏、言うなれば「スーパーランドスケープリージョン」の形成を進めてまいります。