平成30年2月県議会定例会知事提案説明要旨1

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ページID1010742  更新日 2023年1月13日

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平成30年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【1.前文】

平成30年度の当初予算案、並びにその他の議案を提出するに当たり、その概要を御説明申し上げ、併せて、当面する県政の課題について所信の一端を申し述べます。

本年は、明治維新から150年の節目の年であります。また、明年には、平成の世も改まり、新しい時代を迎えます。「東京時代」を総括するとともに、人口減少や高齢化など、立ちはだかる大きな課題の克服に向けて、新しい国づくりを考える時を迎えております。

こうした課題をしっかりと踏まえ、新しい10年に向け、「世界から見た“ふじのくに”」という視点に立って、さらに魅力ある地域づくりを進めるため、静岡県の新ビジョン富国有徳の「美しい“ふじのくに”」の人づくり・富づくりを策定いたします。

これまで、県議会をはじめ、総合計画審議会や県民の皆様から幅広い御意見をいただきながら、策定を進めてまいりました。さらに、今議会での御議論、御意見を踏まえまして、成案を得てまいりたいと考えております。

新ビジョンが目指しているのは、居心地がよく、誰もが努力すれば人生の夢を実現し、幸せを実感できる地域社会の実現であります。

本県の地域資源・人材群は、焼津市出身で、プラサヴェルデや富士山静岡空港展望デッキの設計に携わった建築家の長谷川(はせがわ)逸子(いつこ)氏が、今月12日、英国の王立芸術院建築賞を受賞したほか、静岡文化芸術大学が、アジアで初となる「フェアトレード大学」に認定されるなど、平成25年6月の富士山の世界遺産登録から、実に1か月に1件を超えるハイペースで、次々と世界的な評価を得ており、現在67件となっております。また、観光交流客数は、平成28年度には1億5,000万人を超え、4年連続で過去最高を更新いたしました。今後、ラグビーワールドカップ2019(ニセンジュウキュウ)、東京2020(ニーゼロニーゼロ)オリンピック・パラリンピックの自転車競技と、世界の注目を集める国際大会が本県で開催されます。

正に、静岡県は、世界の檜舞台に立ちつつあります。この機を逃さず、世界的な魅力に溢れた美しい“ふじのくに”づくりに、全力で邁進してまいります。

世界中から多くの人々が夢を叶えるために集まる、「徳のある、豊かで、自立した」地域、すなわち、“Dreams come true in Japan(ドリームズ・カム・トゥルー・イン・ジャパン)”の拠点として、新しい日本のロール・モデルを目指してまいります。県議会の皆様の更なる御支援、御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。