平成24年6月県議会定例会知事提案説明要旨4

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1009997  更新日 2023年1月13日

印刷大きな文字で印刷

平成24年6月県議会定例会知事提案説明要旨

【4.内陸のフロンティアを拓く取組】

次に、内陸のフロンティアを拓く取組についてであります。

現在、「安全・安心で魅力ある県土“ふじのくに”の実現」を基本理念とした、内陸のフロンティアを拓く取組の全体構想の策定作業を進めております。

構想案では、4つの基本目標を立て、取組を効果的に推進することとしております。まず、第1の目標として「防災・減災機能の充実・強化」を掲げ、南海トラフで発生する巨大地震や津波に対応した、新しい県土づくりに取り組んでまいります。

第2の目標は、「地域資源を活用した新しい産業の創出・集積」であります。新東名高速道路をはじめとする高規格幹線道路を軸とした「食の都」づくりの新たな展開などについて、検討してまいります。

これに、第3の目標として「新しいライフスタイルの実現の場の創出」、第4の目標として「暮らしを支える基盤の整備」を加え、きれいな水と緑と土を大切にした、生きがいと喜びにあふれる「美しく品格のある」地域づくりに取り組んでまいります。

目標達成に向けた具体的な取組については、全ての市町と協議を重ねながら、構想に盛り込んでまいります。

また、構想に位置づける取組を戦略的かつ速やかに実行するため、国に求める規制緩和や、税制・財政上の支援措置を盛り込んだ総合特区の県の方針を、市町へ提示いたしました。今回の特区では、内陸部の地域資源と高規格幹線道路の機能を最大限活用し、「食と農」のビジネス拠点の創出、ゆとりある居住空間の確保、自立・分散型エネルギーシステムの構築などの政策課題を解決するための、災害に強く、新しい地域経営モデルを構築してまいります。

今後、地域協議会を設け、民間の皆様からの御意見も踏まえながら、9月末に国に対して特区申請を行い、官民一体となって内陸のフロンティアを拓く取組を推進してまいります。