平成24年12月県議会定例会知事提案説明要旨4

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ページID1010035  更新日 2023年1月13日

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平成24年12月県議会定例会知事提案説明要旨

【4.原子力安全対策】

原子力安全対策につきましては、10月24日に原子力規制庁が、全国の原子力発電所において福島第一原子力発電所と同様な事故が起きた場合、放射性物質がどのように拡散するかを予測した「拡散シミュレーション」を公表いたしました。

避難が必要となる被ばく線量が、7日間に100ミリシーベルトに達すると予測された区域は、浜岡原子力発電所を中心として主に東西方向の太平洋上に拡散する結果となり、最大で東の海上30.9キロメートルとなりました。この結果は、本県が2月に公表いたしました「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI(スピーディ))」による予測の内容と同様の傾向を示しております。

国のシミュレーション結果を参考に、「緊急時に防護措置を準備する区域」、いわゆる「UPZ」を設定してまいりますが、東西方向だけではなく、全方位の概ね半径30キロメートル圏内に位置する11市町と協議を進めております。今後、避難シミュレーションを実施し、その結果を具体的な避難方法、避難手段などに反映し、関係市町と連携して実効性の高い地域防災計画を策定してまいります。

また、原子力災害時に、国、県、市町など関係機関の活動拠点となるオフサイトセンターにつきましては、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、原子力発電所から5キロメートル以上30キロメートル未満に設置しなければならないことが、省令により規定されました。

現在、御前崎市にあるオフサイトセンターは、浜岡原子力発電所から2.3キロメートルの距離に位置することから、早期に移転する必要が生じております。このため、浜岡原子力発電所から約20キロメートルの距離にあり、基幹的広域防災拠点としての位置づけが予定される富士山静岡空港の西側県有地を、移転候補地に選定いたしました。調査・設計に要する経費につきまして、12月補正予算案に盛り込み、今議会にお諮りしております。