3 お茶の振興
令和7年5月県議会臨時会知事提案説明要旨
【3 お茶の振興】
次に、お茶の振興についてであります。
先月18日、静岡茶市場で新茶の初取引が行われ、過去10年間の平均取引価格と比べ、高価格帯での取引となるなど、良質なお茶の出来映えとなりました。
昨年は、本県の荒茶生産量が鹿児島県に抜かれて、初めて全国第2位となりましたが、今年は静岡の茶産業の力強い復活に向け、生産と消費の両面から取組を強化いたします。
まず、生産面では、有機栽培茶や抹茶など輸出需要に応じた生産体制への転換を加速させるため、基盤整備や改植への支援に積極的に取り組んでまいります。
また、消費面では、静岡茶のブランド力の向上を図るため、国際的なブランド戦略に精通した専門家をプロジェクトの総括ディレクターとして招聘し、世界市場をターゲットとした具体的な戦略を策定いたします。
さらに、今年は、お茶の魅力を国内外に発信する、第9回世界お茶まつりの開催年です。これまで、平成13年から3年に一度、継続的に開催し、お茶の生産、流通、文化、効能など多彩な情報を国内外に発信することで、お茶のファン拡大につなげてまいりました。春の祭典は21日までとなりますが、10月の秋の祭典に向け、更なる機運の醸成に努めてまいります。
国内外の消費者需要に対応した生産構造の転換と、世界に通じる静岡茶ブランドの構築に、茶業関係者や市町など、オール静岡で一丸となって取り組み、本県茶産業の更なる発展につなげてまいります。