4 リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全
令和7年5月県議会臨時会知事提案説明要旨
【4 リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全】
次に、リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全についてであります。
3月11日の県の地質構造・水資源専門部会では、田代ダム取水抑制案や山梨県側からの先進坑の掘削等について、JR東海と対話を行いました。
田代ダム取水抑制案では、JR東海から課題となっていた運用サイクルやオペレーションの説明があり、渇水期等に取水抑制が一定期間できない場合の対応において、一定期間の考え方で確認すべき点があるものの、取水抑制の実施が技術的に可能であることが確認されました。
山梨県側からの先進坑の掘削に関しても、掘削中の湧水の管理値等について対話が行われ、JR東海が示した湧水の管理やモニタリングが確実に行われることで、一定のリスク管理が可能であることが確認されました。
今回の対話により、今後の主な対話項目28項目のうち、対話完了が3項目増えて8項目となり、対話中が18項目となりました。
引き続き、リニア中央新幹線の建設と、大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全の両立を図るため、JR東海とスピード感を持ちつつ、丁寧な対話を進めてまいります。