令和7年度「中学生・高校生のための教職セミナー」開催
未来の教師たちへ ―教職セミナーで見つけた“教える”という仕事の魅力―

先日開催された「中高生のための教職セミナー」では、教職を目指す104名の中高生に対し、現場で活躍する若手教員や県教育委員会職員が教員のやりがいについて語りました。
○11月9日(日曜) 富士高校、掛川西高校
○11月16日(日曜) 下田高校、静岡県庁(県庁会場はオンラインでも実施)
教職の世界を知る第一歩に
このセミナーは、将来教職を志す中高生を対象に、教育の仕事に対する理解を深めてもらうことを目的に実施されたものです。
まず初めに、県教育委員会担当より、教職全般の概要や教員免許制度について解説しました。静岡県の教育全般概要と教育現場で求められる資質・能力、教員採用の仕組み、教員免許取得までの流れなど、普段なかなか聞くことのできない内容に、参加者たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
若手教員が語る“現場のリアル”
さらに、現場で活躍する若手教員が登壇。教壇に立って感じるやりがいや、日々の授業づくりの工夫、また悩みや苦労など、現場のリアルな体験が語られました。
「こどもたちができなかったことをできるようになる瞬間に立ち会える。それが何よりの喜びです。」という言葉に、多くの参加者がうなずきながら聞き入っていました。
若手教員の話の後にはパネルディスカッションを行い、事前アンケートの質問に答えました。また、校種別のトークタイムが設けられ、若手教員に対して参加者が直接質問をしました。「授業の準備にはどのくらい時間をかけていますか?」「生徒との信頼関係を築くために大切なことは?」など、次々と質問が寄せられました。
若手教員たちは一つひとつの質問に丁寧に答えながら、「どんなに忙しくても、こどもたちの笑顔を見ると疲れが吹き飛ぶ」「失敗も多いけれど、それを支えてくれる同僚の存在が心強い」と語り、教職の奥深さと魅力を伝えていました。
参加者たちが感じた“やりがい”
セミナー後のアンケートでは、多くの参加者が「色々な場所や校種で働いている先生方のお話を聞いたり、個人的なやりがい、魅力が聞けて、更に教員という仕事に興味がもてました」「興味を持っていた校種とは違う校種にも興味を持てて、自分の夢の範囲が広がったのでとても良かったです」と回答しました。
参加者の一人は、「教員という仕事の素敵な部分や大変な部分など様々なことを聞けてよかったです。そして、教職はとてもやりがいのある職業であり、教員になりたいという夢を深めることができました」と感想を述べています。
また別の参加者からは「今からいろいろなことを経験して、教科の学習はもちろんですが、それ以外のことも教えたり、支えたりできる人間になりたいです」との声もありました。保護者からは「こどもたちの夢に対するイメージが膨らんだり決断を後押しする力になると感じました。貴重な話をお聞かせいただきありがとうございました」という感想もありました。
参加者たちの真剣な表情と、教育への思いを熱く語る教員たちの姿が印象的に映りました。
教育への関心を未来へつなぐ
県教育委員会としては「こどもたちの学びを支える仕事に少しでも関心を持ってもらえたらうれしい。将来、教育の現場に立つ若者が一人でも増えてほしい」と考えています。
セミナーを通じて芽生えた“教えることへの憧れ”が、次の世代の教育を担う力へと育っていくことを期待します。
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