静岡県のツキノワグマ

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ページID1017680  更新日 2024年4月11日

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クマの画像

静岡県の南アルプスや富士山周辺を中心とした山間部には、ツキノワグマが生息しています。

ツキノワグマが生息しているということは、そこに豊かな自然環境が残っている証拠です。

この豊かな自然環境は、私たち県民の貴重な財産ですので大切にしましょう。

南アルプス周辺のツキノワグマについては、「南アルプス地域個体群」と呼んでいます。一時期、生息数がかなり減ってしまいましたが、現在は回復してきています。しかし、植林した樹木の皮を剥いでしまうなど、林業に大きな被害を与えています。

富士山周辺のツキノワグマは「富士地域個体群」と呼んでいます。ほかの地域から道路などで分断されて、生息区域が狭くなってしまい、静岡県レッドデータブックでは「絶滅のおそれのある地域個体群」に区分されています。

秋や冬にはエサを求めて、南アルプスや富士山の南側の地域などにも出没することがありますので注意してください。

パンフレット・目撃情報

ツキノワグマの生態や森林との関係、問題点などをまとめたパンフレットや県内の目撃情報です。こちらからダウンロードしてご利用ください。

とても臆病なんです...

ツキノワグマは非常に臆病な性格で私たちを恐れています。通常は人の気配を感じて見つからないように逃げていきますが、稀に小川の音や強い風により人の気配を感じ取ることができず、出会ってしまうことがあります。このようなことのないように、山へ入るときは十分に注意してください。

「あまいにおい」や「くさいにおい」が大好き!

ツキノワグマは甘い匂いやくさい匂いが大好きです。自宅や畑、キャンプ場などでは残飯や食べ物を放置しないようにしてください。また、柿などの取り残しの果樹はツキノワグマの大好物ですので、自宅の庭などにある果樹で収穫しないものは、早めに処分してください。

山でツキノワグマに出会わないために...

イラスト:山に入る時は、鈴やラジオ・笛を用意して自分の存在をアピールしましょう

  • 山に入る時は、鈴やラジオ・笛を用意して自分の存在をアピールしましょう。
  • 残飯、生ゴミなどは必ず持ち帰りましょう。
  • 早朝や夕暮れはクマがよく動く時間帯です。また雨風の強い日や沢沿いは人間に気がつきにくいので注意しましょう。
  • 春と秋の山菜はクマにとっても大事な食料であることを知りましょう。

クマの出没対策は?

イラスト:クマの出没対策

  • クマのエサとなる生ゴミや不要になった農作物、収穫しない果実、落下した果実などは放置せず適切に処分しましょう。
  • 山と接している藪などを刈り払い、見通しを良くするようにしましょう。

クマに出会ってしまったら?

イラスト:クマに会ったら落ち着いて

  • ほとんどの場合、クマは人間に気がつけば逃げていきます。クマは人間がとても怖いのです。対処方法はクマとの距離によって異なります。
  • 50m以上離れていたら、落ち着いて音をたてず、反対側に逃げます。
  • 距離が短かったら、刺激しないように落ち着いて、背中をみせずに後ずさりします。後ろを向いて走って逃げると追いかけてくる習性があります。
  • 攻撃してきたら、窪地(くぼち)などに腹ばいになり、両手を首筋の後ろでしっかりと組み、両肘(りょうひじ)で顔を守ります。
  • 子グマの近くには親グマがいる可能性が高いので、周囲に注意しながらできるだけ早く遠ざかりましょう。

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このページに関するお問い合わせ

くらし・環境部環境局自然保護課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2719
ファクス番号:054-221-3278
shizenhogo@pref.shizuoka.lg.jp