実践者の声 中谷 明史

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ページID1078507  更新日 2026年2月3日

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写真:○○
駅舎ホテル「INN MY LIFE」

実践者

団体・役職
山ノ舍 代表
氏名
中谷 明史
出身
静岡県浜松市中央区
主な活動場所
浜松市天竜二俣地区

経歴

中学生・高校生時代
中学入学と同時に天竜市二俣町へ引っ越し、学生時代を二俣町で過ごす。 
高校卒業後 
大学進学に伴い、東京へ。
大学卒業後
バーテンダー勤務を経て、東京R不動産に勤める。
2015年1月 
浜松市主催のリノベーションスクール(第1回)に参加。
2015年5月
GWに帰省した際にシャッター通りとなっている商店街の様子を見て、Uターンを決意。
2015年9月
まちづくりの拠点をつくることを目的とした飲食店「kissa&dining山ノ舎」(2015年~2023年)をオープン。
2019年
天竜浜名湖鉄道二俣本町駅に併設する1日1組限定の「駅舎ホテルINN MY LIFE(インマイライフ)」をオープン。
2020年 
浜松市が開設した「天竜トライアルオフィス」の運営を受託。

取組、業務内容

koma

  • 山ノ舍(ヤマノイエ)
     空き店舗を利活用し、新規事業者を誘致。開業支援も行う。コワーキングスペース「天竜トライアルオフィス」の運営や、ローカル鉄道の無人駅を利用した一日一組限定のホテル「駅舎ホテル INN MY LIFE(インマイライフ)」の運営などを行う。
     コワーキングスペース「天竜トライアルオフィス」では、設備等を無料で使用でき、ビジネスコーディネーターに起業相談を行うことができる。

現在の取組をはじめたきっかけは?

写真:サンプル
天竜トライアルオフィス

 大学卒業後、バーテンダー勤務を経て「東京R不動産」というリノベーションやまちづくりのプロジェクトを行う不動産会社に勤めていました。10年前に浜松市でリノベーションまちづくりが始まった際に、上司がリノベーションスクール第1回目(2015年1月)の講師として呼ばれることになり、僕も気になって参加しました。その年のGWに帰ってきたときに、中学生の頃遊んでいたお店のシャッターが閉まっていて、シャッター通り化が進んでいることに気付きました。元々、30歳になったら地元に帰ってきたいと思っていましたが、このままだと10年以上待てないのでは?と思い、二拠点生活も話題になっていたので、自分の持っているお金だけでお店ができないかなということで、元々焙煎所だった空き店舗の大家を紹介してもらい、リノベーションスクールで出会った寺田氏に設計をお願いし、飲食店をスタートしました。

一番最初に飲食店を開業した理由は?

写真:サンプル
kissa&dining山ノ舎

 自分が昔遊んでいた頃のようなサードプレイス(自宅や職場とは異なり、リラックスできたりコミュニティと交流できたりする場所)を作りたいと思い、飲食店を開業しました。
 今考えると、よく決心したなと思いますが、開業にあたっては参加したリノベーションスクールがきっかけにもなりました。リノベーションスクールは、8名程度の受講生が1つのユニットとなり、その日に出会ったメンバーと、実際の遊休不動産を題材物件として、3日間で事業プランを練り上げるというかなりハードな企画です。リノベーションスクールでの経験が、実際に開業に踏み出すにあたっての準備になりました。

飲食店を営業しながらまちのリノベーションに取り組まれていた?

 結果としてはそうなっていますが、最初からリノベーションまちづくりに取り組んでいた訳ではありませんでした。浜松市のリノベーションスクールに“ユニットマスター”として携わるようになったことで、取組に関わるようになっていきました。

飲食店を開業するのに不安や葛藤はあった?

 飲食店を始めた頃は、不安しかありませんでした。当時24、25歳だったので、周りを見てみればみんな社会人になって、旅行や趣味を楽しんでいましたが、僕にはその時間もなかったし、お金もありませんでした。
 最初は、不動産の仕事も継続しながら、「kissa&dining山ノ舎」の運営も行っていましたが、一度体調を崩してしまいました。その時に、会社から、「一度退職して「kissa&dining山ノ舎」の運営に注力してみたら?」という話があり、飲食店の経営に専念することになったのですが、当時は会社を辞めるのが悔しく、「これでいいのかな?」と思う気持ちもありました。
 そんな中で、地元の方から県外の方まで様々な人々が「kissa&dining山ノ舎」に来店してくださり、それが救いになりました。

地域の方々との関係は?

写真:サンプル
コワーキングスペース
「天竜トライアルオフィス」

 当初は、「この地域を変えてやるぞ」とかなり意気込んで帰ってきました。そのため風習や慣習に従わないというか・・・。町内会に誘ってもらった際は、資金繰りが大変な時期で、会費1万5千円を支払うのもきつかったため、町内会に入りませんでした。ただ、取組を進めていく中で、“一見無意味だと思えるようなこと”が一番大切だと気付きました。元々は都会的な思考の人間でしたが、町内会に入ったり、草刈りをやってみたり、率先してできることを行うようになり、10年過ごしてみて、地域の方々との距離が近くなり始めたと実感しています。今になってようやく同じ方向を見て事業を進めることができるようになりました。これは短い時間でできることでなく、10年という時間があって初めて今の関係性が築けているのではないかと思います。今では、僕も地域の一員です。

この取組をする中で、やっててよかったと思ったこと

写真:サンプル
クローバー通り商店街
包商店(アイスクリーム店)や
HAPPY & SLAPPY(自転車店)などの
店舗が立ち並ぶ

 この取組を始めた目的は、クローバー通り商店街に昔のようにお店があって、人が行き来して・・・という街並みがあることでした。以前、夜のイベントを開催した日に、若い人たちが来てくれて、ワインを飲みながら楽しんでいました。昔、東京にいた時に、代々木や原宿で見ていた風景を、ここ二俣地区でも作ることができたんだなと思い、“取組を行っていて良かった”と思いました。

これからまちづくりに取り組む方へのアドバイス

写真:サンプル

 「まちづくりに取り組むことは、ハードル高くないんだよ。」ということを伝えたいです。1人で全部背負いすぎる必要はありません。“地域のため”とか“社会のため”と思うと大変。僕も、何のためにやっているのかと思う時期がありました。当時、ガラッと考えが変わったのが、自分のやりたいことだけやればいいんだと思ったとき。苦しい顔をしているところに人は集まりません。自分が楽しいと思うことを地域でやって、巡り巡って街のためになったらそれでいいと思ったら気が楽になりました。
 色んな人の想い・行動が積み上がることによって、地域が面白くなると思っています。それこそが、リノベーションまちづくりの本質ではないかと思います。
 

このページに関するお問い合わせ

経済産業部商工業局地域産業課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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