戦争語り部講話が実施されました
令和7年5月に、磐田北高等学校で、修学旅行の事前学習の一環として、浜松市遺族会の方々を講師としてお招きし、戦争語り部講話が実施されました。
講話の概要
初めに、「浜松大空襲」のお話がありました。当時落とされた爆弾や戦闘機についての基本的な情報に始まり、「浜松大空襲」が東京や大阪での空襲に次ぐ規模であったこととその理由、そして、当時の状況や体験者の声なども交えながら語っていただきました。また、それらを語った上で国民一人一人が先の戦争について少しでも考え、同じ過ちを繰り返さない事の重要性を説いていただきました。
続いて、磐田市と関連のある「緑十字機」についてのお話がありました。この飛行機は、降伏文書を携え、東京へと戻る途中に、磐田市の鮫島海岸に不時着してしまいます。しかし、地元住民の救援により、迅速に飛行機の再出発ができ、降伏文書調印に至りました。
戦争の終結に磐田市民が深く関わっていたというお話に、生徒の皆さんも、興味深く、耳を傾けている様子でした。
生徒の声
- より戦争が身近に感じた。昔の出来事だけで片付けるのは良くないと改めて感じた。
- 浜松で27回も空襲が起こっていたことに驚いた。
- 歴史の教科書に載っていない、学んでいない部分に触れ、本当に戦争が苦しいものだと知った。
- 日本を救ったとされている緑十字機も磐田市と深く関わっていると聞き、初めて戦争をとても身近に感じた。
- 今ある平和は当たり前ではなく、とても幸せなことなので、1日1日を大切に過ごしていきたい。
- 私たちが生まれる前の出来事が今も正確に伝わっているのは、それをつないでいる人の努力だと思う。その努力を無駄にしないように、私も、次に伝えていきたいと思った。
教員の声
- 今の高校生は戦争の実体験を肉親から訊くことはほとんどない世代である。
- 生々しい話を聞く中で、改めて戦争の実際について考えるきっかけになったと思う。
- 講話を真剣に聞く姿が印象的だった。
- これから修学旅行で広島を訪れる予定だが、さらに見聞を広げていって欲しいと思う。
語り部活動の実施団体について
このほかにも、県内各地で、戦争語り部活動を実施しています。詳しくは下記リンクを御参照ください。
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