平成28年9月県議会定例会知事提案説明要旨2-8-3

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ページID1010577  更新日 2023年1月13日

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平成28年9月県議会定例会知事提案説明要旨

【2.県政の概要】(8)地域外交・台湾

台湾につきましては、先月、浜松市長や天竜浜名湖鉄道社長、県内経済団体などの関係者とともに訪問いたしました。台湾の誇る美しい湖、日月潭(にちげつたん)への観光鉄道として名高い、国営の集集(しゅうしゅう)線が走る南投(なんとう)県におきまして、県及び天竜浜名湖鉄道、台湾鉄路管理局との姉妹鉄道協定締結書に署名いたしました。また、日本、台湾を代表する湖である、浜名湖と日月潭(にちげつたん)との包括協定及び分野ごとの個別協定にも立ち会いました。

日月潭(にちげつたん)では、協定を締結したロープウェイと遊覧船に試乗し、視察を行いました。ロープウェイからは、雨上がり後、湖を取り囲む山々から立ち上る霧に浮かぶ日月潭(にちげつたん)を一望することができ、水墨画の中に入り込んだかのような見事な景色に遭遇いたしました。「晴れてよし、雨もまたよし、日月潭(にちげつたん)元の姿は変わらざりけり」と詠われているように、台湾で最も美しい湖との友好提携は浜名湖にとりましても、かけがえのない財産になると確信をしたところであります。

また、今回姉妹鉄道協定を締結した台湾鉄路管理局の周永暉(しゅうえいき)局長は、近く観光局長に就任されるとのことであり、鉄道と観光、両面からの支援をお願いしてまいりました。

このほかに、5月の蔡英文(さいえいぶん)新政権の発足に伴い、政府機関や企業のトップが交代したことから、今回、亜東関係協会の邱義仁(きゅうぎじん)会長やチャイナエアラインの謝世謙(しゃせいけん)社長など新しい代表との面談も和やかなものとなり、これまでと同様に、本県と台湾との交流に対する支援と協力を依頼してまいりました。

いずれの訪問先でも、台湾・日本間の訪問者数のインバランスが話題となり、台湾への訪問者数の拡大に努力してほしいとの要望がありました。これまでは、多くの台湾の皆様に本県を訪れていただくため、インバウンドの促進を中心に取り組んでまいりましたが、今後はアウトバウンド促進施策についても積極的に取り組むことにしてまいります。

教育分野においては、台湾国際教育旅行連盟総会の薛光豊(せつこうほう)総会長との面会が実現し、教育旅行の促進などに関する意見交換を大変活発に行うことができました。初対面とは思えぬほど話に花が咲き、学ぶことも多く、互いに心を通わせることができました。

薛(せつ)総会長をはじめ、同総会加盟校の校長先生方の御努力により、台湾から本県への修学旅行を実施する高校は、昨年度30校となったことから、これまでの御尽力に対し感謝状を贈呈いたしました。

一方で、本県から台湾への修学旅行を行っている公立高校の数は8校、来年度に、ようやく16校になる見込みであります。薛(せつ)総会長との会談の中で、私は、本県高校生全員のパスポート取得を提唱してきたことや、日本との時差が1時間と小さく、富士山静岡空港から3時間半で到着できること、極めて親日的で治安が良いことなどの理由から、初めての海外旅行先として、台湾を強く推薦してきたことをお伝えいたしました。本県から台湾への修学旅行実施校の増加について、今後とも働き掛けていくことをお約束したところであります。

台湾との青少年交流は着実に進展しており、今後も同総会と連携し本県高校生の台湾への教育旅行の拡大に向け、本県と台湾の教育関係者同士の情報交換を一層密にするなど、相互の交流促進を図ってまいります。

まずは、今回築いた新たな関係をより強固なものとし、相互に実のある関係を構築するための交流を推進してまいります。