平成27年2月県議会定例会知事提案説明要旨3-2-1

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ページID1010298  更新日 2023年1月13日

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平成27年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.「“ふじのくに”づくりの総仕上げに向けた重点的な取組」】(2)「内陸のフロンティア」を拓く取組

第2は、内陸のフロンティアを拓く取組であります。

昨年末までに、新東名高速道路新富士インターチェンジに隣接する流通業務専用地の全てについて企業進出が決まるなど、内陸・高台部において企業の立地が順調に進展しております。

安全・安心で魅力ある“ふじのくに”を実現していくためには、内陸・高台部に加え、沿岸・都市部での地域資源を活用した取組や、新しいライフスタイルの実現を、さらに加速することが重要であります。

そこで、来年度は、これらの分野の先導的なモデルに取り組む市町に対して、積極的に支援することで、沿岸・都市部と内陸・高台部のそれぞれの特徴に応じた発展を促してまいります。

また、中部横断自動車道の開通を見据え、山梨県と連携した企業立地セミナーの開催などにより、内陸のフロンティアを拓く取組を積極的にPRし、企業誘致や清水港の利活用の促進等に努めてまいります。

こうした取組により、新しい産業の創出と集積や、自然と都市機能が調和するガーデンシティの形成を促進し、ポスト東京時代を担う、日本の理想郷“ふじのくに”づくりを進めてまいります。

次に、食の都、茶の都、花の都づくりについてであります。

本県は、1,143品目におよぶ安全で良質な、芸術品ともいうべき農林水産物を生産する、まさに「農芸大国」と呼ぶにふさわしい場の力を有しており、これらの地域資源の魅力を最大限に発揮する「食の都」、「茶の都」、「花の都」づくりを進めております。

食の都づくりでは、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを契機に、和の食文化の視点を取り入れた食の都づくりを進めており、来月には、有識者会議での議論を踏まえ、推進方策を取りまとめることとしております。

来年度は、和の食文化を次世代に継承し、本県の多彩で高品質な農林水産物の消費拡大を図る「食の都の祭典(仮称)」を開催するほか、首都圏での販売を強化し、県産品のブランド力の強化と販路拡大に取り組んでまいります。

また、食をテーマとするミラノ国際博覧会の日本館イベント広場への参加や、「ふじのくに“和の食”国際アカデミー」の開催等を通じて、「食の都しずおか」を国内外に発信してまいります。

茶の都づくりでは、本県が有しているお茶に関する産業、文化、学術など、多岐にわたる分野における、豊富で優れた資源を世界に向けて発信し、「茶の都しずおか」としての地位を確固たるものとしてまいります。

このため、来年度、島田市お茶の郷を県が取得し、茶の都の拠点として、これまで以上に機能を発揮するよう、施設の再整備や運営に関する計画策定に着手いたします。

また、JAグループと連携した新商品の開発や、首都圏をはじめ全国の主要都市での静岡茶商談会の開催、アメリカ及びEUでの海外サポートデスクの設置や商談会の開催など、国内外への販路拡大を進め、静岡茶の再生に向けた取組を推進してまいります。

花の都づくりでは、「浜名湖花博2014(ニセンジュウヨン)」の開催により醸成された、県民の花と緑への関心をさらに高めるため、3月までに県内3か所において、花博記念事業を実施することとしています。

先月19日に開催した県民大会では、世界的なガーデンデザイナー石原和幸(いしはらかずゆき)氏の監修のもと、グランシップ広場に整備した花博記念庭園「桃源郷」の完成を披露いたしました。

今後は、「しずおか花セレクション2015(ニセンジュウゴ)」として選定した、魅力ある県産花きを、母の日などの記念日に合わせてPRするほか、県内花き生産者と全国の流通・小売業者などが一堂に会する商談会を開催するなど、県産花きの新たな需要の創出や販路開拓を図ってまいります。