第8回『政策マネジメント論(その3)「事後的なチューニングの重視」』

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ページID1084613  更新日 2026年7月22日

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副知事の平木です。
リニア静岡工区に係る自然環境保全協定についての対応で立て込んでおり、ブログ作成が遅れました。
今回は、政策マネジメント論のその3、事後的なチューニングの重視について。
なお、リニアについてはおいおい書く機会があると思います。

私が、事前のニーズ把握と同様に最重要視しているのが、事業実施後のチューニングです。
行政、企業の違いはなく、「この事業(商品)がカスタマーのニーズを捉えており、使われる(売れる)はず」という判断は、マーケットリサーチ等により一定の確信を持って行うにしても、結局は仮説に過ぎません。
実際に使われる(売れる)かは、様々な要因によって左右されます。新規事業が予想通り上手くいくということは、そうそうないのもまた事実です。

その際に、どのように行動するか。
残念ながら、行政の場合、「そのまま放置する」、「看板を掛け替える」、「徐々にフェードアウトする」といった、前向きでない対応が散見されるのが現状ではないかと思います。
「国に言われたから」などの理由で事業が行われるケースもありますが、新規事業は、データを調べて、自分で立案して、納得して実施することが基本です。
自らが必要だと思って、一度始めた事業には、徹底的にこだわって欲しい。
使われ方が予想を下回っているのであれば、その要因を徹底的に分析し、ボトルネックを突き止め、修正し、できるだけ県民の皆様に使ってもらうようにして欲しい、と考えています。

私が浜松市で財政部長をしていた時期、「エンゼルサポート事業」というものを立ち上げたことがありました。
その当時、我が家にも長男ができたのですが、産後のお母さんがいっぱいいっぱいになるのを見るに、産後のお母さんが自分の時間を持てて一息入れられるよう、ベビーシッター支援制度が必要ではないか、という仮説(半ば確信)の下、作った事業でした。
(ちなみに、個人としても、「ママさんフリータイムプロジェクト」と称して子供を外に連れ出し、奥さんの一人時間を確保する事業をやっておりました笑)
初年度はなかなか利用が伸びなかったのですが、ボトルネックを徹底して分析し、周知のやり方、市内統一料金の設定等、様々な手直しを行ったのを記憶しています(そもそも、ベビーシッター利用自体が一般的とは言いがたかった時期でした)。
この前ふと調べてみたら、「はまスクヘルパー支援事業」として今でも実施されているではないですか。この事業は、「事後的なチューニングで、よりよいものとなった」好例だと思いますし、ニーズをつかんでいるからこそ、20年もの間続いているのだと思います。

我々は、公金(=人のカネ)を預かり、それを使って事業を実施しています。
だからこそ、「使われる」、「満足感の高い」、「質が継続的に上がっていく」事業を行う必要があります。
「事前のリサーチ」と「事後のチューニング」に、静岡県として、こだわっていきたいと思います。

次回は7月末の予定です。

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