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ページID1077927  更新日 2025年10月27日

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静岡の浸水被害を後世に伝える

七夕豪雨と令和4年台風15号の記憶

静岡県では、過去に甚大な浸水被害をもたらした七夕豪雨と令和4年台風15号の記憶を後世に伝え、防災意識を高めるための取り組みが進められています。この度、静岡大学の北村教授の専門的な知見を得て、浸水痕跡の表示板の更新と新規設置が実施されました。過去の教訓を活かし、安全な地域づくりを目指すこの取り組みについてご紹介します。
 

浸水痕跡表示板の設置状況
過去の浸水被害を未来に伝える浸水痕跡表示板の様子

七夕豪雨の教訓を未来へ

劣化・損傷表示板のデザイン更新

1974年に発生した七夕豪雨は、静岡県に甚大な被害をもたらしました。当時設置された浸水深を示す表示板は、昭和60年代に設置されたものでしたが、長年の風雨に晒され、その劣化や損傷が著しくなっていました。そこで、静岡大学の北村教授には、七夕豪雨による正確な浸水範囲と浸水深を県民により分かりやすく伝えるための表示板デザインについて助言をいただきました。これにより、過去の災害がもたらした影響を視覚的に理解し、防災意識を新たにすることができます。

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七夕豪雨の浸水痕跡を昭和60年に設置した表示板は、経年劣化により不鮮明なものも数多くありました。

令和4年台風15号の記憶を刻む

北村教授調査に基づく新たな表示板設置

近年、地球温暖化の影響もあり、これまでに経験したことのないような豪雨災害が全国各地で頻発しています。記憶に新しい令和4年台風15号も、静岡県に記録的な大雨をもたらし、広範囲にわたる浸水被害が発生しました。この新たな災害の教訓を風化させないため、今回、静岡大学北村教授が独自に実施された詳細な浸水深調査の結果に基づき、令和4年台風15号による浸水痕跡を示す表示板が新たに設置されました。これにより、過去の豪雨災害と同様に、最新の災害情報も共有され、地域防災に役立つことが期待されます。

浸水痕跡から浸水深の調査を実施
浸水痕跡から浸水深の調査の様子

静岡大学北村教授との連携

専門知識が支える防災啓発

今回の浸水痕跡表示板の更新・設置は、静岡大学の北村教授による多岐にわたるご協力によって実現しました。長年の使用により老朽化した七夕豪雨の表示板デザインへの助言、そして令和4年台風15号における浸水深の綿密な調査とデータ提供は、表示板に記載される情報の正確性と信頼性を大きく高めています。学術機関の専門的な知見を防災啓発に活用することで、より説得力のある情報を県民の皆様に提供し、地域全体の防災意識の向上と、将来の災害に備えるための具体的な行動を促すことを目指しています。

デザイン

北村教授の助言を受けて、表示板のデザインは、より多くの人に周知するため英語表記を追加、地元の人たちになじみ深い「七夕豪雨」の標記、ハザードマップにアクセスするQRコードを標記するなどの変更を行いました。
 

浸水痕跡表示板 設置箇所GISマップ

今回設置・更新された浸水痕跡表示板の具体的な設置場所は、以下のGIS(地理情報システム)マップからご確認いただけます。地図上にある各ポイントをクリックすると、それぞれの表示板に関する詳細情報が表示されますので、ぜひご活用ください。地域の防災意識を高めるために、皆様の身近な場所の表示板にもご注目ください。

このページに関するお問い合わせ

静岡土木事務所
〒422-8031 静岡市駿河区有明町2番20号静岡総合庁舎2階・4階・5階
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