静岡県高潮浸水想定等検討委員会

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ページID1029335  更新日 2024年3月31日

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高潮の概要

台風や発達した低気圧が通過する際、海水面(潮位)が大きく上昇することがあり、これを「高潮」といいます。高潮は、「気圧低下による吸い上げ効果」「風による吹き寄せ効果」「ウェーブセットアップ」が原因となって起こります。また、満潮と高潮が重なると潮位はいっそう上昇して、大きな災害が発生する可能性がより高まります。

気圧低下による吸い上げ効果

台風や低気圧の中心では気圧が周辺より低いため、気圧の高い周辺の空気は海水を押し下げ、中心付近の空気が海水を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がると、潮位は約1センチメートル上昇すると言われています。例えば、それまで1,000ヘクトパスカルだったところへ中心気圧950ヘクトパスカルの台風が来れば、台風の中心付近では海面は約50センチメートル高くなり、そのまわりでも気圧に応じて海面は高くなります。

風による吹き寄せ効果

台風や低気圧に伴う強い風が沖から海岸に向かって吹くと、海水は海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面が上昇します。この効果による潮位の上昇は風速の2乗に比例し、風速が2倍になれば海面上昇は4倍になります。また、水深が浅いほど海面上昇は大きくなるとともに、風が吹いてくる方向に開いた湾では、地形が海面上昇を助長させるように働き、特に潮位が高くなります。

ウェーブセットアップ

ウェーブセットアップとは、砕波により海岸線近傍(砕波点の岸側)で海面が上昇する現象のことです。

※水深が減少すると波が不安定になり、やがて砕ける現象

イラスト:高潮の発生メカニズム

静岡県高潮浸水想定等検討委員会

平成27年に改正された水防法において、近年、これまでの想定を超える浸水被害が多発している状況を鑑み、高潮時の円滑かつ迅速な避難を確保し、又は、浸水を防止することにより、水災による被害の軽減を図るため、想定し得る最大規模の高潮による浸水被害区域の指定や高潮特別警戒水位の設定など、高潮水防の強化に関する制度が創設されました。

本委員会では、想定し得る最大規模の高潮による浸水想定区域の公表や、水防法に基づく高潮特別警戒水位の設定等の高潮水防の強化に関する取り組みについて検討しています。

委員構成

 

氏名

分野

所属・役職

委員長

佐藤 愼司

学識(海岸・沿岸環境・水)

高知工科大学 システム工学群 教授

委員

加藤 史訓

学識(海岸)

国土交通省 国土技術政策総合研究所
河川研究部 海岸研究室長

委員

富田 孝史

学識(港湾・防災)

名古屋大学 減災連携研究センター
教授

委員

北田 繁樹

行政

気象庁 静岡地方気象台長

開催状況

第1回:令和2年9月24日(木曜日)

会議資料等

第2回:令和3年2月15日(月曜日)

会議資料等

第3回:令和3年8月5日(木曜日)

会議資料等

第4回:令和4年8月4日(木曜日)

会議資料等

第5回:令和6年1月25日(木曜日)

会議資料等

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このページに関するお問い合わせ

交通基盤部河川砂防局河川企画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3038
ファクス番号:054-221-3380
kasenki@pref.shizuoka.lg.jp