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ページID1026830  更新日 2023年5月19日

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「森の力」について学んでみよう!

静岡県の森林について教えて!

 静岡県には、富士山や南アルプスといった、世界でも有名な山々があって、豊かな自然に恵まれています。そんな静岡県は、実は3分の2が森林で、これは1周するのに300キロメートル分の広さです(約50万ヘクタール)。 

 森林にはたくさんの働きがあって、その働きを静岡県では「森の力」と呼んでいます。

静岡県の森林面積の割合2/3

森の力ってなんだろう?

「森の力」の一部を紹介します。

水をたくわえる、きれいにする

 森林の中の地面は、落ち葉などが積もってできたスポンジみたいになっています。このおかげで、雨水が少しずつ地面の奥のほうに落ちていくので、水をきれいにしながら、ゆっくりと川に流し出しています。
 

水源涵養林の写真

山くずれを防ぐ

 木や地面の落ち葉・草はクッションの役割をもっていて、大雨が降っても山の土が流れ出ないようになっています。また、木の根がしっかりと地面の奥まで張ることで、山の土が動きにくくなるように支えています。

健全な森林の写真

ふじっぴーのコメント「森林のおかげで私たちは豊かな生活ができているんだね!」

いま森林ではどんなことが起きているの?

 森林はきちんと手入れをすることで元気になって、「森の力」が強くなります。いまは、手入れがされていない、薄暗くて細い木が多い森林が増えています。そのような森林では「森の力」が弱くなっています。

森林の荒廃状況写真
(左の写真) 手入れが遅れ、暗くて草が育たない森林
(右の写真) 台風で倒れた木がそのままになっている森林

どんな取り組みをしているの?

 静岡県では、「森の力」が弱まってしまった森林を、もとの元気な状態にもどして、森林の大切な働きがまたできるよう、「森の力再生事業」(もりのちからさいせいじぎょう)という取り組みを行っています。

 たとえば、山の奥深いところや、道から遠いところ、地形が急なところなど、行くのが大変で、これまで手入れがされてこなかった森林の手入れをしています。
 

森の力再生事業地のイメージ写真

手入れをするとどうなるの?

 植物にとって、太陽の光はとても大切!手入れがされていない森林は、光が地面まで届かないから、暗くて草や子どもの木が育たなくなります。このため、木をところどころ切って、地面に光が届くようにして、いろいろな植物が育ちやすい森林にしています。
 

手入れにより林内に光が当たり、草や木々が芽生えた写真

 台風や大雨で倒れてしまった木をそのままにしていると、「森の力」が弱くなってしまったり、倒れた木が山から流れ出たりしてしまいます。倒れた木を片付けて、また木が育つ森林にして、「森の力」を強くしています。
 

倒木を片付け、草や木々が芽生えた写真

誰が整備しているの?

 山で木を植えたり切ったりする林業(りんぎょう)のプロの人たちが手入れをしています。
 

伐採作業写真1

整備にかかるお金はどうしているの?

 森林のおかげで私たちは豊かな生活ができています。「森の力」を強くして、森林を守っていくために、静岡県に住んでいるみなさんから年間1人400円をいただいて、「森の力再生事業」を行っています。
 

ふじっぴーのコメント「みんなの400円で森の力を強くして、森林を守っているんだね!」

このページに関するお問い合わせ

経済産業部森林・林業局森林計画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2666
ファクス番号:054-221-2829
shinrinkeikaku@pref.shizuoka.lg.jp