4.第2期森の力再生事業について
(1)新たな課題と継続要望など
第1期事業(H18~H27)は、平成27年度末に当初目標を上回る12,374haの整備を完了し、整備箇所では「森の力」が着実に回復しました。一方で、近年、集中豪雨が頻発し、山地災害発生リスクが高まる中、新たに荒廃が進行している箇所があることが明らかになり、緊急な整備が求められています。
さらに、市町や関係団体からは、事業の継続が要望されるとともに、平成27年1月には、森の力再生事業評価委員会から、「荒廃森林の再生に引き続き取り組む」よう提言を受けました。(下記(3)参照)
(2)第2期計画(10年間)の策定
こうしたことから、県は、第2期森の力再生事業の計画(平成28年~令和7年の10ヵ年計画)を策定するとともに静岡県森林(もり)づくり県民税の課税期間を5年間延長しました。
第2期計画では、下層植生の消失した森林に加え、消失のおそれのある森林も整備対象とし、事業量は11,200ha、事業費100億1,800万円としています。
区分 |
全体計画(H28~R7) 事業量 |
全体計画(H28~R7) 事業費 |
---|---|---|
人工林再生整備:一般型 |
10,700 |
8,326 |
人工林再生整備:災害対応型 |
300 |
721 |
竹林・広葉樹林等再生整備 |
200 |
809 |
事業評価・県民広報 |
- |
162 |
合計 |
11,200 |
10,018 |
(単位:事業量ha、事業費百万円)
ア 人工林再生整備事業(一般型)
公益性が高く、所有者による整備が困難な人工林を52,650haに絞り込み、整備済みを除いた面積に、森林状況調査(H25)による緊急に整備が必要な割合(26%)を乗じて、事業量を10,700haとしました。
イ 人工林再生整備事業(森林災害対応型)
第1期整備した面積を踏まえ、10年間で300haとしました。
ウ 竹林・広葉樹林等再生整備
放置され、県民生活に影響を及ぼすおそれがある竹林や広葉樹林のうち、広域的な道路等公共性の高い保全対象を有するものを森林簿から抽出し200haとしました。
(3)第2期の実績(H28~R5)
(単位:上段事業量ha、下段事業費:百万円)
年度 |
人工林再生整備 一般型 |
人工林再生整備 災害対応型 |
竹林広葉樹林等 再生整備 |
事業評価・ 県民広報 |
合計 |
累計面積 |
---|---|---|---|---|---|---|
H28 |
996 753 |
23 80 |
20 76 |
- 10 |
1,039 919 |
1,039 (9.3%) |
H29 |
1,010 779 |
16 58 |
14 63 |
- 15 |
1,040 915 |
2,079 (18.6%) |
H30 |
992 763 |
19 72 |
24 93 |
- 11 |
1,035 939 |
3,114 (27.8%) |
R1 |
1,064 827 |
78 115 |
22 94 |
- 9 |
1,164 1,045 |
4,278 (38.2%) |
R2 |
1,273 940 |
35 88 |
27 93 |
- 15 |
1,335 1,136 |
5,613 (50.1%) |
R3 |
885 655 |
23 61 |
29 126 |
- 10 |
937 853 |
6,550 (58.5%) |
R4 |
753 569 |
13 40 |
21 82 |
- 13 |
787 704 |
7,337 (65.5%) |
R5 |
967 756 |
17 62 |
15 58 |
- 27 |
999 903 |
8,336 (74.4%) |
合計 |
7,940 6,042 |
224 577 |
172 684 |
- 111 |
8,336 7,414 |
|
(注)
合計の不一致は四捨五入による
「進捗率」は全体計画(11,200ha)に対する進捗率
このページに関するお問い合わせ
経済産業部森林・林業局森林計画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2666
ファクス番号:054-221-2829
shinrinkeikaku@pref.shizuoka.lg.jp