静岡県教育委員会

“ふじのくに”の未来を担う「有徳の人」づくり

Eジャーナルしずおか第242号(抜粋)令和3年12月発行

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ページID1031414  更新日 2023年1月13日

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3ヶ月ぶち抜き企画「私の学校紹介します」第3弾 富士東高等学校

北に富士山 南に駿河湾を望む 静岡県立富士東高等学校

静岡県立富士東高等学校は1987年に開校し、2021年現在創立44周年を迎えました。本校では、『己ヲ磨キ他二尽クサン』の校訓のもと、求めて学び、自ら鍛え、知・徳・体・情・意の調和のとれた生徒の育成を目標としています。
東雲祭などの学校行事にも力を入れ、生徒同士や地域の人々との交流も積極的に行っています。本校の魅力を部活動や学習法、探究活動など幅広い分野にわたって紹介します。

17の運動部と8の文化部

それぞれの部活が部員同士で一致団結し、日々切磋琢磨し合っています。全国大会や東海大会への出場、コンクール入賞など、運動部、文化部共に功績を残しています。

  • 陸上競技部(全国大会出場)
  • 吹奏楽部(全国大会出場)
  • 美術部
  • 女子テニス部
  • 野球部
  • 茶道部
  • サッカー部など

整った自習環境

放課後には多くの生徒が図書室を利用して学習しています。また、テスト期間に開講される東雲学習会では、さまざまな教科の先生方が常駐して生徒の質問に答えてくれます。常に先生がいるので何度でも質問することができ、得意な教科はもちろん、苦手教科の理解も深めることができます。何でも聞いてください!!

アカデミック・ハイスクール本格的に始まりました!

なお、富士東高校は静岡県教育委員会から、新時代を拓く高校教育推進事業「オンリーワン・ハイスクール(アカデミック・ハイスクール)」の指定を受けています

富士東高校は、探求学習の充実を通した、「自立したキャリアプランナー」の育成を進め、総合的な探究の時間を核とした魅力化・特色化に取り組んでいます。
静岡県立大学との連携・協働により、

  • 大学の先生によるSDGsや探究を学ぶ講義
  • 学生アドバイザーによるグループ別探究活動への支援
  • 大学の先生によるグループ別探究活動への専門指導
  • 大学でのゼミ(研究室)体験
  • 学生との交流

などが行われています。
10月19日には生徒の探究活動を支援するアドバイザーとして、大学生をお迎えしました。大学在学中の社会経験を生かして、大学での学びを紹介したり、生徒が立てた課題(問い)について一緒に考えたりする身近な先輩として関わっていただきました。

東高制服改革!

女子生徒の防寒、防犯の観点を考慮し、来年度から女子の制服にスラックスとネクタイが導入されることになりました。生徒から寄せられた意見も考慮して今回の実現に至りました。新入生は制服購入時にスラックスとネクタイを選択することができます。

この記事は、富士東高等学校新聞部が作成しました。
インスタグラムやツイッターなどSNSでも学校の日常を随時紹介しています!

3ヶ月ぶち抜き企画「私の学校紹介します」第3弾富士東高等学校は以上です。

実践ノート481:ICTを活用した学校保健委員会の実践

川根本町立中央小学校 養護教諭 安達原 幸子

はじめに

本校は、山間部にある豊かな自然に囲まれた全校児童57人の小規模校です。児童は明るく素直で活発で、欠席や保健室への来室が少ない反面、自らの健康問題を客観的に捉えられない傾向があります。私は、児童が健康について自ら考えて主体的に解決する「自分で自分の健康を管理する力」を高められないかと考え、以下のような取り組みを行いました。

ICTを活用した「学校保健委員会」

本校では例年、「学校保健委員会」を、全校児童と保護者がほぼ全員参加で授業参観日に行っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により開催形式の変更をせざるを得なくなりました。しかし、これを各家庭の異なる生活習慣とそれに伴う児童の健康課題について、児童自身がメタ認知できる良い機会であると考え、実施方法を、ICT機器の利用による各家庭での取り組みに切り替えることにしました。
取り組みのテーマは、前年度から本校の課題として見えていた「メディアコントロール」です。児童は、町から貸与されているタブレットにあらかじめ入った児童健康委員会の劇や取り組みの説明の動画を自宅で見て、ワークシートを使い取り組みました。これにより児童は、自分のメディアの使用状況について確認し、実現可能な自分にあった「めあて」を立てることができました。そしてその後一週間、自分で立てた「めあて」の達成に向かって取り組みました。毎日自己評価しながら取り組むことで児童からは、「思ったより自分がメディアを長い時間使っていることが分かった」などという感想が聞かれ、児童が自分の健康課題についてメタ認知できることにつながったのではないかと感じました。

学校や家庭と連携した組織的な取り組み

これらのICTを活用した取り組みと並行して、冬休みのメディアコントロールの「めあて」を動画内で宣言する「冬休みメディアコントロール宣言」や、1〜3年生が企画して全校に呼びかける「健康キャンペーン」、全校を巻き込み計画的に行った「教科等横断的な取り組み」などを行いました。このような複数の取り組みを、統一した保健のテーマに沿って行うことで、児童の自己管理能力の育成に対する効果が高まると考えています。
本年度も、昨年度同様コロナ禍という状況ではありますが、実施可能な方法を模索しながら、児童の実態にあった健康課題について、児童自身が「自分で自分の健康を管理する力」を伸ばしていけるよう、支援していきたいと思います。

実践ノート481は以上です。

実践ノート482:オンラインでの交流および共同学習を通して、居住地の友達とつながる

静岡県立浜松視覚特別支援学校 教諭 佃 誠也

はじめに

本校小学部には、見えない、見えにくいことで学習上・生活上の困難を抱えている10人の児童が在籍しており、そのうちの半数が、居住する地域の小学校との「交流籍」を活用した交流および共同学習(以下、交流および共同学習)を実施しています。児童数が少ない本校児童にとって、この交流および共同学習は、同年代の多くの友達と話したり、意見を共有したりすることのできる大変貴重な学びの場となっています。

オンラインによる交流および共同学習

例年、本校児童が居住する地域の小学校に出向いて行う直接交流を実施してきました。しかし、コロナ禍の中で安全に交流および共同学習を実施するために、学校・保護者・交流校と何度も検討を重ね、昨年度よりオンラインでの交流および共同学習を始めました。ここでは、オンラインによる二つの授業実践を紹介します。

小4国語「秋の楽しみ」

最初の活動は、秋に関する言葉集めです。「秋と言えば?」から連想される言葉を考え、発表し合う中で、一人では思い浮かばなかった秋に関わる言葉をたくさんの友達の意見を聞いて、数多く集めることができました。それらの言葉をもとに、短歌・俳句作りに挑戦しました。本校児童は、「月見会見てるときれい大きいな星もたくさん見れたらいいな」という自作の短歌を、友達に向けて堂々と発表することができました。

小5外国語「スリーヒントクイズ」

「Mynameis〜」「Ilike〜」などといった英語表現を用いて自己紹介を行った後、互いに用意したスリーヒントクイズを出し合いました。緊張気味だった児童も、慣れてくると、「Hintplease」「It’s〜」と自分から伝えたり、クイズが正解だったときには「Great」と褒めたりと、英語による自然なコミュニケーションができるようになっていきました。

今後への期待

オンラインによる交流および共同学習では、互いの様子を知ったり、大人数の集団に参加してさまざまな意見を聞き、考えを深めたりと、直接交流同様の成果をあげることできました。今後は、直接交流とオンライン交流を併用しながら、地域とのつながりを作り、同じ地域に住む仲間として認め合える・助け合える、そんな関係ができることを願っています。

実践ノート482は以上です。

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