Eジャーナルしずおか第274号(抜粋)令和6年8月発行
【トビタテ!留学JAPAN静岡】壮行会・交流会・事前オリエンテーションを実施しました!
文部科学省「トビタテ!留学JAPAN 拠点形成支援事業」として採択された「ふじのくにグローバル人材育成事業」において、選考の結果51人の第1期派遣留学生が決定しました!
6月22日(土曜)に、札の辻クロスホールにて、壮行会、交流会、事前オリエンテーションを実施しました。その様子をお伝えします。
どんな事業?
事業内容 |
探究を行う留学に要する費用の助成、事前・事後研修を通じた探究支援等 |
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留学生への ミッション |
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事業実施主体 |
ふじのくにグローバル人材育成事業運営協議会 (県教育委員会、経済団体、教育関連団体等、産官学の11団体で構成) |
どんなコースがあるの?
コース名 | 応募者数 | 合格者数 |
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マイ探究コース | 15 | 5 |
社会探究コース | 3 | 2 |
スポーツ・芸術探究コース | 3 | 1 |
ふじのくに地域探究コース | 64 | 43 |
総計 | 85 | 51 |
留学生はどんなテーマで探究するの?
- 静岡の未来をヨーロッパの最先端農業から学び、つくる
- 多様性を認め合える乳幼児期教育を海外に学び、グローバルな保育士になる!
- 静岡と東南アジア諸国の結びつきをエコツーリズムの観点から強くする 等
どんな生徒がどこに留学するの?
壮行会
派遣留学生代表として挨拶した西本さん(静岡高校)は、イギリスでアップサイクルを学び、家具を長く大事に使う文化を静岡に取り戻したいと、留学に向けた熱い思いを語りました。その他、運営協議会代表を務める池上教育長をはじめ、支援団体の代表者から応援メッセージをいただきました。
\生徒の声/
- 改めて自分が静岡そして日本代表なんだと自覚して留学を心から楽しみたいと感じました!
- 自分が静岡・日本を代表して、留学に行く重みを感じました。
事前オリエンテーション
51人の派遣留学生がチームとして力を発揮すること、探究活動について学び、留学計画を深めること、静岡の魅力について再確認することを目指したプログラムを通して、充実した活動を行いました。
静岡に関するクイズやストローを使ったアクティビティは大いに盛り上がり、派遣留学生同士の絆が深まりました。また、自身の留学計画について語るワークでは、多くのフィードバックを得ることができ、留学計画の改善につながりました。
各テーブルには先輩留学生・トビタテ生が入り、経験者にしかわからないアドバイスをもらうことができました。
\生徒の声/
- 探究とは何か?改めて考えたことで、自分の留学計画を考え直すことができました。
- 志を持った人達と関わることができて自分の探究を見直すいい機会になりました。
交流会
派遣留学生、運営協議会構成員、支援企業・団体の参加者がテーブルを囲み、昼食をとりながら交流しました。それぞれの留学について情報を交換したり、励ましの言葉をいただいたりすることを通して、交流を深めました。
\生徒の声/
- 食事をしながら過去のトビタテ生や留学経験のある先輩方のお話を聞くことができ、とても楽しかったです。
事業の詳細、留学の様子はこちらから
実践NOTE546
教員支援に向けてまずは事務職員の業務スリム化を
御殿場市立富士岡中学校 主事 浅野 美歩
事務職員の業務スリム化
教員の多忙化解消を図るため、スクールサポートスタッフの全校配置等が行われ、負担が軽減された業務もありますが、まだまだ多忙化解消につながっていないと感じています。令和4年度からは、多忙化解消に向けて「学校事務の再編」の研究が行われており、今後、各校や共同学校事務室での対応が求められています。学校事務の再編は、学校で行われている全ての学校事務の業務改善を図りながら、事務職員等に移管することで、教員の負担軽減を図っていくものです。しかし、単に移管するだけでは事務職員の業務負担が大きくなることから、事務職員の業務削減も必要だと感じます。
文書受付ガイドライン一覧表
事務職員の業務に文書受付業務があります。メールで送付された文書は、メール文と添付された依頼文書等を一つずつ開き印刷等の処理を行うため、文書が多い時期には、この業務だけで1~2時間かかってしまうこともあります。そのため、御殿場市共同学校事務室では、令和2年度に文書受付ガイドライン一覧表を作成し、市校長会の理解を得て、文書受付業務の負担軽減を図るようにしました。
本校も、ガイドラインに沿って事務処理を進めています。全ての文書を印刷するのではなく、確実に目を通してもらいたい部分だけにし、回答様式やパソコン上で閲覧できる部分は校内の共有フォルダへ保存をして担当に確認をしてもらっています。また、文書収発簿への記載も提出期限のある文書だけにするなど、必要最小限にしました。
今後に向けて
文書受付ガイドライン一覧表を基に業務を行うようになってから3年が経過しました。当初のガイドラインも改定を重ね、文書受付業務にかかる時間を30分程度減らすことができ、業務削減につながっていると感じています。今後も室全体で効率的な事務処理方法の検討を進め、業務の削減を図ることで生じた時間を教員の負担軽減につなげるよう心掛けていきます。
実践NOTE546は以上です。
実践NOTE547
泣き顔も 笑顔に変わる 保健室 ~子どものレジリエンスを高めるために~
吉田町立自彊小学校 養護教諭 見崎 由佳
はじめに
本校は全校437名の中規模校です。学校の重点目標「ともにやってみよう」を子どもも大人も意識しながら日々の授業や学校行事に取り組んでいます。吉田町内の4小中学校全てがリーディングDX校に指定されており、端末の普段使いによる個別最適な教育活動が特長です。
また、榛原地区養護教諭研究会では、平成25年度から子どものレジリエンスを高める取り組みを継続して進めています。
自分の心と身体を大切に
子どものレジリエンスを高めるためには、長所も短所も含めて自分を認めること、自分の心と身体を大事にしようと思えることが大切だと考え、保健室からメッセージを送り続けました。
まず保健室前廊下にリフレーミングカードを常設掲示し、短所と思っている部分も、見方を変えれば自分の味方になること、複数の視点を持つことの重要性を伝えました。
また、吉田町は性に関する指導を小中9年間を通して行います。その時に使用する資料を、校外研修で学んだ内容も参考にしてパワーポイントで作成し、学期始めに発育測定と合わせて行う保健指導にて全学年に話をしました。保健指導をきっかけに、自分がおなかの中にいたときのことを家族に聞いてみた子どももいました。
仲間の心と身体を大切に
仲間から認められ、所属感や自己有用感を高める機会を増やしたいと考え、全校児童の誕生日を入れたカレンダーを1年分作成して年度末に掲示しました。「僕の誕生日、あったよ」「私と同じ誕生日の子、3人もいるんだね」「ペアさんの誕生日が来週だからお祝いしに行きたいな」などさまざまな反応がありました。
今年度は誕生日カレンダーを月ごとに作成、掲示しています。校内に「おめでとう」「ありがとう」の輪を増やしていきたいです。
おわりに
友達のよいところはすぐに見つけられるのに、自分のよいところをなかなか見つけられない子どもたちへどのようにアプローチするか、今も試行錯誤中です。今後は保健委員会と協力して心と身体に関する企画を考えています。これからも養護教諭として子どもたちに寄り添いながら、一人一人の成長を支えていきたいです。
実践NOTE547は以上です。
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