しずおか文化財ナビ 富士山(富士山本宮浅間大社)

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ページID1021571  更新日 2023年11月3日

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よみ
ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ
指定区分、指定種別
国指定/記念物 ・ 史跡
指定日
2011年2月7日
員数
所在地
静岡県富士宮市宮町1-1
一般公開有無
駐車場の有無
公開情報
随時 午前6時~午後7時(時期による変更あり)

所有者情報

富士山本宮浅間大社

文化財の説明

史跡富士山の構成要素のひとつ

「富士本宮浅間社記」によれば、大同元年(806)に、富士山により近い遥拝所であった山宮浅間神社から現在の地に移転されたと伝えられ、古くから富士山南麓地域の中心的神社であった。現在全国に約1,300社あるとされる浅間神社の総本宮であり、広く信仰されている。
創建当初は遥拝のための施設であったが、15世紀ごろ登拝が盛んになるにつれて、富士山本宮浅間大社は興法寺(村山浅間神社・大日堂)とともに大宮・村山口登拝道の起点となり、宿坊が周辺に建設された。登拝の拡大に伴い、富士山中での諸権利が構築されていく中で、浅間大社は徳川家康の庇護の下、慶長9年(1604)、現在の「浅間造り」と呼ばれる独特な構造を持った社殿の造営が始まり、慶長11年(1606)に完成、同年正遷宮が行われた。また、慶長14年(1609)山頂部の散銭取得における優先権を得た。これを基に浅間大社は山頂部の管理・支配を行うようになり、安永8年(1779)、幕府による裁許によりこの八合目以上の支配権が認められた。明治政府によりここは国有地とされたが、昭和49年(1974)の最高裁判決に基づき、平成16年(2004)浅間大社に譲渡(返還)された。
浅間大社境内には富士山の湧水を起源とする湧玉池(国特別天然記念物)がある。浅間大社は、富士山の噴火を湧水によって鎮める考えや、富士山を聖なる水源の山として崇める考え方から、豊富な湧水量(日平均14万立方平方メートル)を持つ湧玉池のほとりに置かれたとする説が有力である。
16世紀制作とされる「絹本著色富士曼荼羅図」には湧玉池で水垢離をとる道者の姿が描かれており、湧玉池は当時から道者が身を清める場と位置づけられていたことがわかる。この水垢離は1920~30年代まで行われた。現在でも湧水を聖なる水として利用する人が多くいる。(出典「史跡「富士山」保存管理計画」(編集・発行:静岡県)

地図情報

地図

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局文化財課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3183
ファクス番号:054-250-2784
bunkazai@pref.shizuoka.lg.jp