発生動向総覧

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ページID1064794  更新日 2026年10月23日

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発生動向総覧

インフルエンザは注意報レベルです(第42週9.09)

2026年第40週(9/28~10/4)に、静岡県内のインフルエンザの定点当たり患者数が11.69人に増加し、注意報レベルの基準値(定点当たり患者数10人)を超えました。

第40週での注意報入りは、記録が残る2002年以降、2023年と並び、最も早い注意報入りとなります。

第42週(10/12~18)に定点当たり患者数が9.09人となり、いったん10人以下となりましたが、祝日により報告患者数が減少している可能性があるため、県ではまだ注意報レベルが継続していると考えています。今後、引き続き患者数が増加する可能性が考えられますが、来週も患者数がさらに減少した場合は、いったん注意報を解除することを検討しています。また、例年は12月下旬から1月中旬頃に注意報入りし、2~4週間後に警報レベルとなることが多いため、その頃に再度患者数が増加することも予想されます。

今後、さらに流行が拡大することも考えられますので、咳エチケットや換気、手洗いといった感染拡大防止対策に御協力をお願いします。また、医療機関でワクチン接種が順次開始されていますので、接種の検討をお願いします。

※インフルエンザの定点当たり患者数とは、県内の内科・小児科定点医療機関から報告された1週間の患者数を機関数で割った数値です(県内の内科・小児科定点医療機関数:2026年第13週までは139、2026年第14週からは112、2026年第18週からは108)。

※流行開始の目安とされている定点当たり患者数は1、注意報レベルは10、警報レベルの開始は30、警報レベルの終息は10です。

RSウイルス感染症が流行しています(第42週2.00)

RSウイルス感染症には、国が定める注意報や警報の基準値はありませんが、静岡県では、定点医療機関当たり1週間の報告数が0.5で「流行が始まる可能性あり」、1以上で「流行期に入っている」と考えています。

静岡県内のRSウイルス感染症の定点医療機関当たり1週間の報告数は、昨年10月下旬以来、約10か月ぶりに定点医療機関あたり1人を超え、増加が加速しています。なお、県内の患者の年齢は、約80%が2歳以下です。

RSウイルス感染症は、飛沫感染(咳、くしゃみの飛び散り)や接触感染(鼻水や痰、だ液等を触る)でうつります。うつってから発症するまでの潜伏期間は約5日、人にうつす感染期間は発症後約1週間です。

症状は、発熱、咳、鼻水、喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅーの呼吸)です。年長児や成人では、軽いかぜ症状ですむ場合も多いですが、乳児早期(特に2か月以下の赤ちゃん)に感染した場合は、急性細気管支炎や肺炎となり、哺乳低下や呼吸困難で入院したり、さらには人工呼吸管理を要したりすることもあります(感染した乳幼児の約30人に1人は入院するという報告もあります)。

RSウイルス感染症専用の有効な治療法はなく、水分補給の点滴や酸素投与などの対症療法のみです。赤ちゃんがいる家庭では、かぜ症状のある方から赤ちゃんにうつさないようにマスク着用や手洗いを励行してください。赤ちゃんが、咳鼻水やぜーぜーで、ミルクの飲む量が減ってきたら、早めに小児科医院を受診しましょう。

マイコプラズマ肺炎が再度流行しています(第42週1.00)

マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマによる細菌感染症です。感染経路は、主に飛沫感染と接触感染で、家族内や学校など濃厚接触が多い場所で、しばしば集団発生が起こります。潜伏期間は2~3週間程度で、主な症状は発熱、全身倦怠感、頭痛、咳などで、解熱後も咳が長く続くことがあります。必ずしも肺炎にならず、上気道炎や気管支炎も多いです。全年齢層に感染が見られますが、若年齢層に多く、14歳以下が6~8割を占めます。過去の疫学調査研究では、3~7年程度に1回国内で大きな流行が起こっています。

マイコプラズマ肺炎は2024年6月に定点あたり患者数が0.5を超えて、長期間の流行期に入っていました。2026年第10週(3/2~8)の0.5以降、0.5を下回っていましたが、第28週(7/6~12)以降、定点当たり患者数※0.5以上が続いており、第40週(9/28~10/4)は1.0となりました。国は基準値を定めていませんが、県感染症情報センターでは、0.5以上が継続した場合、流行が始まる可能性あり、1以上では確実に流行していると考えています。(県内の定点当たり患者数が1以上となったのは、2025年第52週(12/22~28)以来です。)

県民の皆様には、引き続き、人混みでのマスク着用、咳エチケット、適切な換気と手洗いなど、飛沫・接触感染の対策に御協力をお願いします。

※マイコプラズマ肺炎の定点当たり患者数とは、県内10の基幹定点医療機関から報告された1週間の患者数を施設数10で割った数値です。

ヘルパンギーナが流行しています(第42週1.98)

2026年第20週(5/11~17)のから定点当たり患者数が増加し、第28週(7/6~12)に定点あたり患者数2.64とピークとなり、第29週(7/13~19)以降は減少傾向でした。第35週(8/24~30)から再び、増加に転じ、第38週(9/14~20)からは急増し、第41(10/5~11)は定点あたり患者数4.59と警報レベル目前となりました(警報レベルの基準値:定点当たり患者数6人)。年齢別の患者割合は5歳以下の未就学児が約85%以上です。

ヘルパンギーナは主に夏から秋にかけて流行する感染症で、急な高熱、咽頭痛、口腔粘膜の発疹が主症状です。咳やくしゃみによる飛沫感染、便や水疱からの接触感染などがありますので、手洗いを励行するとともに、排泄物を適切に処理することが大切です。

乳幼児は口内に病変がある場合には、飲食に痛みを伴い、食欲不振となることがあります。口の中の水疱に当たっても痛みが少ない薄味で軟らかい食事にしたり、少量ずつ分けて食べる等、水分補給、栄養補給に努めましょう。それでも水分が摂れず、尿の回数や量が減ってきたときや、高熱や嘔吐でぐったりしたり、頭痛が強いときは、医療機関を受診してください。また、受診に迷った際は、静岡こども救急電話相談(#8000)を御利用ください。

※警報レベルの開始は定点当たり患者数は6、警報レベルの終息は2です。

新型コロナウイルス感染症は約1.0~2.5を推移しています(第42週1.00)

2026年第21週(5/18~5/24)から定点あたり患者数の増加傾向が続き、昨年と似た推移をたどっていました。しかし、第32週(8/3~9)から、患者数は減少傾向でしたが、第35週(8/24~8/30)から再度若干増加しています。

現在、感染拡大注意報基準である定点当たり8人を下回っていますが、県民の皆様には、引き続き、他の感染症の発生動向も御確認いただき、必要に応じて咳エチケットや換気、手洗いといった感染拡大防止対策に御協力をお願いします。

※感染拡大注意報基準値は8、感染拡大警報基準値は16です。

百日咳の流行は収まってきています(第42週報告なし)

2025年第6週(2/3~)以降、1週間に1~2人の百日咳患者が県内医療機関から報告されることが多くなっていましたが、第14週(3/31~4/6)に5人となり、第15週(4/7~13)は21人と急増しました。その後は第20週(5/12~18)までは20人前後が続いた後、第21週(5/19~25)に40人まで増えてからは毎週増加し、第28週(7/7~14)は84人となり、全数把握感染症となった2018年以降の最高値を更新しました。(それまでの過去最高値は、2025年第26週(6/23~29)80人です。)発生数は徐々に減少し、第39週(9/22~28)には19人まで減少しました。2025年末から、減少傾向にあり、流行が収まってきました(第42週報告なし)。コンコンという咳が連発してよる眠りにくい場合には、マスク可能な方は着用して、早めに受診しましょう。

年齢分布では10~14歳が最多で、続いて5~9歳が多くなっています。百日咳を含むワクチンをまだ打っていない赤ちゃんがいる家庭で、兄弟が咳症状がある場合には赤ちゃんに近づかないようにしてください。

なお、生後6か月以下の赤ちゃんが百日咳にかかると呼吸がしにくくなるなど重症になる場合がありますので、2か月になったらすぐに5種混合ワクチン(百日咳ワクチンを含んでいます)を接種しましょう。また、咳のひどい人は赤ちゃんの世話を避けることも大切です。

今週のコメント

 第42週(10/12~10/18)の感染症発生動向調査では、急性呼吸器感染症(ARI)は、48.61人となり前週の59.96人から減少しました。インフルエンザは、9.09となり前週の10.40から減少しました。RSウイルス感染症は、2.00となり前週の2.74から減少しました。ヘルパンギーナは、1.98人となり前週の4.59人から減少しました。感染性胃腸炎は、1.83人となり前週の1.83人と変りませんでした。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、1.00人となり前週の0.80人から増加しました。

【急性呼吸器感染症】

全県で罹患数5,250、定点当たり48.61の患者発生があり、前週の59.96から減少した。定点当たり東部地区で50.95、中部地区で39.40、西部地区で53.30の患者が発生した。

【インフルエンザ】

全県で罹患数982、定点当たり9.09の患者発生があり、前週の10.40から減少した。定点当たり東部地区で9.11、中部地区で5.20、西部地区で12.00患者が発生した。

【RSウイルス感染症】

全県で罹患数132、定点当たり2.00の患者発生があり、前週の2.74から減少した。定点当たり東部地区で1.41、中部地区で2.11、西部地区で2.44の患者が発生した。

【ヘルパンギーナ】

全県で罹患数131、定点当たり1.98の患者発生があり、前週の4.59から減少した。定点当たり東部地区で1.82、中部地区で2.05、西部地区で2.08の患者が発生した。

【感染性胃腸炎】

全県で罹患数121、定点当たり1.83の患者発生があり、前週の1.83と変らなかった。定点当たり東部地区で1.00、中部地区で1.79、西部地区で2.60の患者が発生した。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

全県で罹患数66、定点当たり1.00の患者発生があり、前週の0.80から増加した。定点当たり東部地区で0.50、中部地区で1.21、西部地区で1.28の患者が発生した。

  • 麻疹、風疹は患者発生なし。
  • 全国のインフルエンザの定点当たりの患者報告数は9.08であり、前週の12.81から減少した。警報レベルを有する都道府県は13、注意報レベルの保健所を有する都道府県は36であった。
  • 全国の新型コロナの定点当たりの患者報告数は0.89で前週の1.44から減少した。
  • 静岡県において第42週に定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)急性呼吸器感染症(48.61)、2)インフルエンザ (9.09)、3)RSウイルス感染症(2.00)、4) ヘルパンギーナ(1.98)、5)感染性胃腸炎(1.83)、6)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(1.00)であった。

インフルエンザ罹患数推移

県内衛生研究所におけるインフルエンザウイルス検出状況(2026/2027シーズン)    (令和8年第36週~)

梅毒の発生状況(静岡県・累計)

第42週までの累計は233件で、前年同期比0.86倍であった。

全数届出の感染症

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