(3)リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全

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ページID1054930  更新日 2023年6月26日

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令和5年6月県議会定例会知事提案説明要旨

【1.県政の喫緊の課題への対応】(3)リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全

次に、リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全についてであります。

先月31日、本県のリニア中央新幹線建設促進期成同盟会加盟後、初となる総会が開催され、出席いたしました。また、同日、自由民主党の超電導リニア鉄道に関する特別委員会も開催されました。

これらの場において、私から、改めて本県の基本姿勢である「リニア中央新幹線の建設と、大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全の両立」を説明し、トンネル工事に伴う「本県地下水の県外流出」と「大量の発生土処理」という2つの課題の解決に向けて、国に積極的な指導、関与を求めるとともに、自民党特別委員会の委員の皆様に、積極的な御支援などをお願いしたところであります。

また、総会において、山梨県の長崎知事から、本県が抱える問題や懸念を沿線地域全体で共有すべきとの提案があり、了承されました。本県が有する課題を、沿線都府県の皆様と共有することは大変有意義であり、本県としても最大限協力してまいりたいと考えております。

今月7日の県の地質構造・水資源専門部会では、JR東海が山梨県側から本県に向けて進めている高速長尺先進ボーリングについて、対話が行われました。

JR東海からは、ボーリングにより静岡県側から流出した地下水を推定する科学的方法について、具体的な対応の内容が示されました。さらに、JR東海・静岡県・山梨県が合意することを前提に、ボーリングにより静岡県側から流出したと判断される地下水について、全量を戻すと説明があり、一定の進捗がありました。今後、ボーリングが県境から約300m地点に達するまでに、静岡県内の地下水が流出したと判断する方法・判断基準・戻す方法について、関係者間で合意できるよう、協議を加速させてまいります。

県といたしましては、今後とも、リニア中央新幹線の建設と、大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全の両立を図るため、国と協力してJR東海との対話を進めてまいります。