実践NOTE562 「「知りたい」を引き出す!地場産物を活かした食育」
「知りたい」を引き出す!地場産物を活かした食育
三島市立北小学校 栄養教諭 川﨑結香
三島の良さを伝える

三島市には「箱根西麓三島野菜」と呼ばれるブランド野菜があります。三島市と契約している生産者が数多くいるため、日常的に三島野菜を給食に使用することができています。さらに年に数回JA(富士伊豆農業協同組合)からの三島野菜の無償提供もあり、地域と学校が一体となり三島野菜を子供たちへ届ける環境が整っています。
地場野菜を活用した給食提供に加え、おたよりの配付・実物の展示・動画の視聴・給食時間の放送などを行い、子供たちの「知りたい」「食べたい」という気持ちを引き出せるよう日々取り組んでいます。
見て、食べて、知って学ぶ

三島野菜の無償提供の一つに「七草」があり、七草の日には七草粥の提供、七草の実物展示、七草動画の視聴をしています。展示は七草の名前を当てるクイズ形式にしており、クイズに挑戦したり七草を観察したりして楽しむ子供の姿が毎年見られます。また市内栄養士が協力して作成した七草動画では、七草の由来や意味、七草栽培から出荷までの様子、七草生産者へのインタビューなどを紹介しています。
七草生産者へ届ける子供たちからの感想やメッセージには「おいしかった」「七草を初めて食べた」「長い間大切に育ててくれていたと知って、大事に食べようと思った」などの言葉がつづられています。
実物に触れる

説明する筆者
毎年、2年生の生活科の授業の一環として三島市で採れたとうもろこしの皮むきをしてもらい、それを給食に出すという取組をしています。授業後の子供たちはとうもろこしを食べることをとても楽しみにしており、給食後には「おいしい」「苦手だけど食べられた」などの感想を多く聞くことができます。
地域と学校をつなぐ

三島市栄養士会の研修として毎年2箇所ほど市内の圃場を見学する機会があります。野菜作りの工夫や苦労していること、やりがいなどを聞くと、子供たちに伝えたいことがまだまだたくさんあると感じます。これからも三島野菜を活用した食育を行い、地域と子供をつなぐ存在になれるよう努めていきたいです。
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