平成25年度 男女共同参画社会づくりに関する知事褒賞受賞者紹介

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ページID1013704  更新日 2023年1月11日

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男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞受賞者の紹介

静岡県では「静岡県男女共同参画推進条例」に基づき、男女共同参画の推進に関する取組を積極的に行っている個人・団体・宣言事業所の皆さんや、チャレンジした女性個人・女性団体を表彰しています。選考委員会による選考の結果、本年度の受賞者を次のとおり決定しました。(部門ごとに50音順に記載、敬称省略)

写真:H25知事褒賞

【個人の部】3件

錦織淑子《浜松市中区》元浜松市人権施策推進審議会会長

昭和50年代以降、浜松青年婦人協会会長、浜松市人権啓発推進協議会会長、県立中央図書館協議会会長、県読書推進運動協議会会長、県婦人問題推進会議会長、男女が共に創るしずおか推進懇話会会長、県女性総合センター交流会議代表、県読み聞かせネットワーク会長等を歴任するなど、さまざまな分野でリーダーとして信頼されるとともに、男女共同参画のための諸事業推進の第一人者として多大な役割を果たしている。

昭和48年に一般社団法人国際女性教育員公開静岡県支部会員等となり、平成17年から20年まで全国17支部を取りまとめる一般社団法人国際女性教育振興会の会長も務め、女性教育等にも長年尽力している。

見野孝子《浜松市南区》株式会社LCウェルネス代表取締役

平成元年に在宅ケアサービス会社を設立、介護分野の先駆者、第一人者である。デイサービス「ここ倶楽部」を中心に、近隣住民を巻き込んだ青空市や、温泉・大道芸などに出掛けていくリハビリツアーなど多彩な事業を展開。また、「NPOライフケア浜松」を立ち上げ、地域における活力ある高齢社会づくりにも尽力している。全国各地での講演や、ヘルパー養成講座・介護教室なども実施するなど人財育成も幅広く手掛けている。

県社会福祉審議会、県総合計画審議会、県文化政策審議会、静岡放送番組審議会など多くの委員も務め、多方面で力を発揮している。

米倉まさ子《掛川市》特定非営利活動法人世界女性会議ネットワーク静岡副代表理事(掛川グループ代表)

地域で女性団体、グループと協働しながら、自治会、福祉・教育関係、趣味のグループなど男女を問わず働きかけ、男女共同参画に関する啓発・学習・研修の企画を、長年にわたり継続して実施、その時々の課題を提起してきた。地域における男女共同参画についての認識や理解を広め、男女共同参画社会づくりに向けた気運を地域で醸成するのに多大な貢献をしている。

これらの活動の成果として、まちづくり、環境、防災等の分野における地域課題の解決に向け、男女共同参画の視点を取り入れた実践活動を促進し、多くの地域の女性リーダーを育てている。

【団体の部】3件

北区女性団体連絡協議会(浜松市北区)構成人員1,676人

平成19年、旧引佐郡三町と浜松市の三方原・都田地区がまとまり北区となったものの、それぞれの地域性があり一緒に活動を行うことの困難さがあったが、それを乗り越え、女性の目線で住みやすいまちづくりにすること、北区として一体感をもった活動をしようと設立された。

北区内の女性団体等がネットワークを構築し、資質の向上と情報交換、それぞれの立場から意見の集約をし、北区まちづくりの中に反映していくことを目的に、「連携」・「協働」・「合意形成」を三本柱として会員相互の資質の向上を目指し活動している。

特定非営利活動法人清水ネット(静岡市清水区)構成人員個人48人、18団体

平成11年、男女共同参画を学び様々な活動をしていた女性を中心に市民活動の拠点施設「オープンスペース清水ネット」利用団体のネットワーク組織として設立。福祉・環境・子ども・国際交流・農業・趣味等の登録団体間の情報交換等の中で、男女共同参画社会づくりに向けた機運醸成の取り組みを進め、民設民営の中間支援組織としての役割を担ってきた。

男性にも抵抗なく、自然に理解できる男女共同参画推進の講座や、子供達が地域と共に育つことを目指した読み聞かせ等を実施。地域課題解決を男女共同参画の視点を取り入れ進めている「清水ネット発!市民フォーラム」のほか、地域での居場所づくりを目的とした「ゆうぐれカフェ」「けん玉交流会」「ランチトーク」「夢の玉手箱」などの企画を実施している。

長泉町 西区(長泉町)構成人員458世帯

平成19年度に西区消防団員選出規則の選出対象者を「西区内居住者の男性」から「西区内居住者の男女」と改正。男女共同参画の視点で自治会運営をしていこうという機運が定着し始めた。

平成22年度に区役員への女性の積極的登用を働きかけ、翌年度、女性区長が誕生。平成24年度には男女を問わず地域で勉強する会=地域セミナーを新規開設。静岡大学と自主防災会と連携し、区民対象の防災講演会やニーズ調査を実施し、備蓄品購入リストを作成した。現在、男女共同参画の視点に立った地域防災の取り組みを推進するモデル地区として他の自治会の模範となっている。

【宣言事業所の部】2件

株式会社アイエスエフネット静岡支店・沼津支店・浜松営業所(情報通信業)(静岡市駿河区)従業員90人(女性18人男性72人)

平成28年までに女性管理職比率25%を目標とし、女性管理職候補研修等を実施。女性が働きやすい環境を整えるため結成した「女性改善チーム」にて毎月、課題の明確化や改善を行っている。

各相談窓口とともに、女性のための相談窓口を設置。その他、ダイバーシティ通信での啓蒙活動、セクシュアル・ハラスメント防止のための周知や管理職対象の講習等を実施。

柔軟な勤務形態・多様な働き方、制度の拡充、休業者・復職者への支援に取り組み、特に子育て世代の従業員が多いため、法定を上回る制度を取り入れ、継続して長く働ける環境づくりを実施。マニュアル化され、時間的に余裕があり、誰でもできるような業務を切り出すとポイントがもらえる制度を導入し、切り出された業務を育児休業復職者や在宅勤務者が担当している。

社会的に弱者と呼ばれる就労困難者の雇用創造に取り組み、様々な背景を持つ方、一人ひとりの状況に合わせ、継続して働けるよう支援している。

株式会社お佛壇のやまき(小売業)(静岡市葵区)従業員27人(女性16人男性11人)

月に1度、女性販売員全員により接客・展示・商品開発等を話し合う「ホスピタリー会議」を開催。決定施策は無条件で店舗に導入できる権限を与えている。また、個人の生活環境に応じた働き方を整備し、会社が認め、本人の意思があれば店長に登用している。

性別による作業分担を行わず本人の希望と能力があれば営業、販売、管理職に就くことができる。業務に必要な資格取得は男女を問わずチャレンジでき、費用も全額会社が負担している。

業務の多能工化により全ての販売員が店舗全般の仕事ができ、休暇を取得しやすくしている。人事考課に「有給休暇を90%以上取得しないとマイナス評価」と明示し休暇取得を促進。月当たり10時間以上残業した者はマイナス査定となる制度を設け、定時退社を奨励。また、家族行事を目的に5日間連続休暇を取得できる制度を作り、ファミリー手当も支給。ライフスタイルの変化に合わせ5つの就業形態を新設(週休2~4日、一日4,6,8時間勤務)。

定年を60歳から65歳に延長、さらに70歳まで延長する制度を設けている。また、60歳以上の高齢者を新規に採用し、1日4時間程度の勤務で無理なく働ける「高齢者スポット勤務制度」も新設。将来の「就労困難者」として予想されるプロスポーツ選手に対し、職場訓練を通じ引退後に役立つ専門スキルを身に付けてもらうための新事業「やまき寺子屋教室」を実施している。

【チャレンジの部】2件

望月昌代(富士市)望月茶園

望月茶園4代目との結婚を契機に、茶の飲用以外の可能性に挑戦すべく調理師学校に入学し調理師免許を取得。また、「食べるお茶」の普及を図るため、市内の公民館などで料理教室を精力的に開催している。

普及拠点ともなる店舗の建築をすすめ、平成7年には日本茶喫茶「茶工房ちゃーみぃ」をオープンし、現在もその運営を担いながら、各種新商品の開発・販売や地域活性化イベントの企画運営など様々なことに挑戦し続けている。

山河めぐみ(静岡市駿河区)モン・フルーブGORDI チーフディレクター・メグネイルデザイナー

子育て中に経験した思いをきっかけに、「ネイル関連商品」の企画、開発、販路開拓を行い「メグネイル」というブランドを立ち上げ、子育てをしながら、自らの夢にチャレンジしている。

子育てや家事をする中で、おしゃれをあきらめていた女性たちに希望を与えるばかりでなく、事業の特性を活かし、子供を持つ女性でも働ける業務形態をつくり出して、従業員の8割に主婦が占める事業として女性が子育てをしながら仕事をする難しさ(課題)を克服し、男女共同参画社会づくりに対して積極的に取り組んでいる。

このページに関するお問い合わせ

くらし・環境部県民生活局男女共同参画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3363
ファクス番号:054-221-2941
danjyo@pref.shizuoka.lg.jp