平成29年度 男女共同参画社会づくりに関する知事褒賞受賞者紹介

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ページID1013708  更新日 2023年1月11日

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男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞受賞者の紹介

静岡県では「静岡県男女共同参画推進条例」に基づき、男女共同参画の推進に関する取組を積極的に行っている個人・団体・宣言事業所の皆さんや、チャレンジした個人・団体を表彰しています。選考委員会による選考の結果、本年度の受賞者を次のとおり決定しました。(部門ごとに記載、敬称省略)

写真:H29知事褒賞

【個人の部】4件

大平 展子(浜松市)NPO法人夢未来くんま副理事長

  • 人口減少する地域のために、地域の女性たちが中心となり村おこしに着手し、昭和63年に農産物の加工・販売・体験の施設「くんま水車の里」(現在はNPO法人夢未来くんまが運営)を整備し、男性も巻き込んで地域の活性化を進めるなど、男女共同参画の視点を取り入れ、地域課題の解決に向けた実践的な取組を推進してきた。
  • 平成6~9年には、女性の社会参画や男女共同参画意識啓発に取り組むSWOSの会(静岡県海外研修女性の会)の会長を務め、会長退任後も講演会講師等による男女共同参画社会づくりの機運醸成に貢献した。

齋藤 典子(静岡市)あざれあ交流会議専任講師、元ねっとわぁく編集長、SWOSの会会員

  • 男女共同参画情報誌の編集を通じて、男女の固定的役割分担意識の是正に貢献されるとともに、自身のフィールドワークの中でも雇用格差やジェンダー格差の問題を明らかにする活動を行ってきた。
  • ジェンダーの視点を生かした研究では、海女のテングサ漁の利益が慣習的に地元民に平等分配されてきた史実を明らかにし、女性の仕事の社会的役割と地位の向上に寄与した。
  • 現在も講演活動を積極的に行い、男女共同参画意識の啓発に功績を挙げている。

野末 信子(浜松市)株式会社カクト・ロコ 代表取締役

  • 平成16年に多肉植物、サボテン生産メーカーである株式会社カクト・ロコの代表取締役に就任後、女性経営者として、女性の視点や感性を活かした事業の展開や、「トイレ・休憩室等の設備面の整備」・「柔軟な勤務時間等の制度面を整備」をすることで、女性が働きやすい職場環境を整備し、家庭に埋もれている女性の能力を積極的に活用し、業績を上げている。
  • 県内で数少ない女性の農業経営士に認定され、地域の農業者で課題などを討議するアグリフォーラムを立ち上げるなど地域農業の指導的役割を担っており、また、女性農業者の目標像となるなど、女性従事者が少ない農業分野において大きな影響力を発揮している。

山中 惠子(掛川市)元三笠運輸株式会社総務部長、災害ボランティアコーディネーター掛川等

  • 男性中心の職場と思われがちな運送業の三笠運輸株式会社の総務部長として、いち早く、働き方の見直しや管理職への女性登用、職種の拡大に先駆的に取り組み、県内でも有数の男女共同参画推進企業のモデルをつくりあげ、男女共同参画社会づくりに貢献された。
  • 掛川市審議会委員時代には、市の設置する審議会等の委員の男女比を50%にするよう提言し、他市に例のない条例の制定を進め、現在の掛川市の女性防災委員の比率は県内トップの50%を示すなど、他の自治体の模範となる功績を残している。
  • 現在では、有志による市政勉強会を開催し、政策立案の分野への女性参画の活動を行うほか、災害ボランティアリーダーとして、東日本大震災以降、重要視されている防災に女性の視点、参画を入れる活動を行うなど、国や県で目指す方向を実践し功績をあげている。

【宣言事業所の部】3件

株式会社デイシス(情報通信業)(静岡市)従業員97人(女性15人、男性82人)

  • 「妊娠中の就業規則」をわかりやすく説明するパンフレットや、スムーズな職場復帰のための育児休業者向けの相談窓口など、妊娠・育児休業中の女性従業員の不安を解消するサポート体制を整えるとともに、男性の育児休業取得促進も図っている。
  • 年次有給休暇の取得の推進、ノー残業デー等時間外労働の削減、女性職員の座談会等で提案された看護休暇の制度改正、子供手当新設など、仕事と育児、家庭の両立できる環境整備を進めている。
  • 海外出張を伴う業務にも女性が参画するなど、スキルアップやキャリアアップのための社内外の講座や研修に男女で差のない取組を実施し、能力の活用を図っている。
  • 策定が努力義務となっている一般事業主行動計画を自主的に策定し、ワークライフバランスの促進、女性の働きやすい環境等整備、女性人材活用に積極的に取り組んでいる好事例である。

本橋テープ株式会社(細幅織物製造及び加工)(吉田町)従業員40人(女性28人、男性12人)

  • 女性管理職の登用、パートから正社員への移行をはじめ、技術職、営業職の配属、女性リーダー育成セミナー等研修受講促進、女性の視点を生かした商品開発など、女性の活躍する分野の拡大に貢献している。
  • 策定が努力義務となっている一般事業主行動計画を自主的に策定し、セクシャルハラスメント防止規程を整備するなど、働く女性の環境整備にも取り組んでいる。
  • 社長自らが年次有給休暇の取得率向上を呼び掛け、定年制の延長(70歳まで)、職場ごとのチームワークの充実による相互で仕事をフォローする体制整備など、性別や年齢等に関係なく生き生きと働ける職場づくりを推進している。

リコージャパン株式会社販売事業本部静岡支社(事務機器/OA関連)(静岡市)従業員288人(女性43人、男性245人)

  • 育児時短勤務や家族介護支援等の仕事と家庭の両立支援制度の充実、長時間勤務の改善、年次休暇の取得促進など、ワークライフバランスの推進を行っている。
  • 女性登用や活躍促進のための研修を実施し、女性の人材育成を進め女性の社会参画に貢献している。
  • 上司参加の育児休業復職セミナーの実施や、イクボス宣言により働く女性の環境整備を進めるとともに、支社の女性プロジェクトの提案により、給茶を女性社員だけではなく、社員全員が行なえるように改善し、性別役割分業意識の改善にもつながっている。

【チャレンジの部】3件

Iwashin Working Lady’s Club(磐田市)構成人員65人(うち女性63人、男性2人(市職員アドバイザー))

  • 磐田信用金庫が事務局となり、地元企業の女性管理職候補者を対象とした個々のスキルアップやネットワーク形成等、女性管理職育成に軸足をおいた活動をしている。(56社、65名参加)
  • 多様な職種が集まる異業種交流により、会員のキャリア形成意欲や視野の拡大に努める他、企業等が自発的に女性ネットワークを構築し、女性管理職の育成に寄与する等、県が推進している企業間・地域間の女性ネットワークづくりの模範となっている。
  • 働く女性のためのセミナーを毎年主催し、一般にも公開している。例年多くの県西部地区在住や在勤の方が参加し、男女共同参画社会推進に対する課題の提起や解決方法を啓発している。

内浦漁業協同組合チームIKS(沼津市)構成人員12人(うち女性12人、男性0人)

  • イベント活動をきっかけとして、1年で1億円近い売り上げを達成する食堂を出店するまでの活動となり、地元女性たちが、普段の生活や知識、技術を活かし、漁業全体、地域の衰退に対する課題解決を行っている。
  • 漁業分野では女性の進出や活躍が少なく、裏方的な存在であった女性が主役となり、自らの視点やアイデアを生かした事業を展開し、商売としても成功を収めるなど、地域連携、地域女性起業モデルとしても期待できる好事例となっている。

三宅 ゆかり(三島市)株式会社三光ダイカスト工業所 代表取締役社長

  • 製造業の分野で数少ない自動車部品等製造会社の女性の社長となり、低迷する売り上げを打破するべく、新製品の開発を女性の視点と地域の女性クリエーターとの共同作業により取り組み、スチームパンクアクセサリー製作という全く新たな新規事業をおこして成功した。
  • 後も女性クリエーターとの連携を取りつつ製品開発に取り組み、海外進出も視野に入れた「クールジャパン」の一翼を担い、工場見学の受け入れなどによる産業の活性化や地域振興にも繋げていくなど、女性のチャレンジ意欲を向上させるモデルとなっている。

このページに関するお問い合わせ

くらし・環境部県民生活局男女共同参画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3363
ファクス番号:054-221-2941
danjyo@pref.shizuoka.lg.jp