Eジャーナルしずおか第243号(抜粋)令和4年1月発行
木苗教育長年始の挨拶
互いを知り、夢を語ろう
Knoweachother,understandyourdreams
皆さまには気持ちも新たに新春をお迎えのことでしょう。新型コロナウイルスについては、まだまだ油断ができない状況が続いておりますので、引き続き注意をしつつ日々をお過ごしください。
さて、昨年の夏には東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。県教育委員会では、オリンピック教育など様々な体験を通して、児童生徒が多様性の大切さや、努力すること、自信を持つこと、夢を持つことを学び、心身共に成長できるようサポートしてまいりました。
児童生徒がこうした学校での学びを通して、互いを知り、未来を語り合えることを期待しております。
今年が皆さまにとって実り多い一年になることを祈念しております。
静岡県教育委員会 教育長 木苗直秀
木苗教育長の年始の挨拶は以上です。
実践ノート483:子供たちや先生たちの笑顔のため…
吉田町立中央小学校 教諭 増田真弓
共通実践化の狙い
私は、学年や全校の子供たちが笑顔になるために、学校の中堅教職員として、何か貢献できないかと考えました。その際に、学年や学校の子供たちはもちろんのこと、先生方も「みんなで、いっしょに、同じこと」に取り組むことで教職員に一体感を生み出せると考えました。そこで、音楽主任として、学年主任として、学年や全校を巻き込んで、三つのことに取り組みました。
音楽部での共通実践
鑑賞授業のやり方を定型化し、共通実践を可能にしたいと考えました。そこで、思考ツールの一つである、「座標軸」を利用して鑑賞授業の様式を定型化すれば、誰でも、曲の特徴や面白さを味わう授業が実施でき、多くの先生方と共同的に取り組めると考えました。共同的に取り組むことで、校内の多くの先生方を巻き込み、学校としての取り組みへとつながりました。また、「一緒に同じことをしている」ことから教職員の「安心感や所属感」にもつながり、共同体感覚の醸成が図られました。
総合的な学習の時間での共通実践
本校の6年生の総合的な学習の時間のテーマはキャリア教育です。そこで、子供たちと現実社会とをより身近に結びつけるため、地元の企業とコラボして、6年生4学級で、商品開発を行っています。子供たちは自分たちの考えた商品が現実社会に売り出される期待感と、現実の厳しさを感じながら学習を進めています。総合的な学習の時間は、単元開発や外部との交渉や調整など若い先生方が一人で進めるには困難なことが多くあります。そこで、学年主任として、学年で共通実践として取り組みたいと考えました。目標や取り組みのわくわく感を共有することで、若い先生達の「安心感や所属感」を生み出すことができています。
ありがとうがあふれる共通実践
「ありがとう」を大切にする学年職員になりたいと考えました。そこで、毎日子供の名前と表れを書いた「ありがとうメッセージ」を学年掲示板に貼りました。この「ありがとうメッセージ」に学年職員で共通実践として取り組みました。すると、学年職員が子供のよさやがんばりに注目するようになり、職員室でも、子供たちを認める話が中心となっています。
終わりに…
今後も「みんなで、いっしょに、同じこと」に取り組み、チーム中央小として、子供たちの成長を喜び合える集団づくりに貢献していきたいです。
実践ノート483は以上です。
実践ノート484:新型コロナウイルス感染症対策に配慮した幼稚園の活動
焼津市立大井川西幼稚園 主任教諭 大場真希子
オールやいづ
焼津市では、乳幼児期の子供たちの自己肯定感を育むことを目指し、公私幼保の枠を超えて「オールやいづ ねっこプロジェクト」という推進体制が組まれています。新型コロナウイルスが全国で広がり始めた昨年、「新型コロナ対策を講じながらの保育はどうすればいいのか」と戸惑いが生じました。そこで、市の乳幼児教育連絡協議会で、新型コロナ対策について各園での取り組みを聞いたり、情報交換したりしたことを参考に、対策を進めました。
夢中になって遊ぶ子
大井川西幼稚園では、「夢中になって遊ぶ子」を目指す姿とし、コロナ禍であっても一人一人の「やりたい!」が実現できる保育を進めています。市からの情報や方針を受け、「子供の育ちには何が必要か?」という視点で保育を考えています。
幼児期に大切な「密」
乳幼児期は人との関わり、触れ合い、友達との会話等、避けられない密があります。コロナ禍になり、その大切な「密」が制限されるようになりました。職員間で話し合い「コロナ禍だからできない」ではなく「コロナ禍でもできること」に視点を変えました。遊びの一環としてソーシャルディスタンスゲームを考案したり、型押しの色画用紙を挟み込んだパーテーションを園で作ったりしました。手洗い場には足型と共にイチゴなどのシールを貼り「イチゴの所で待っていてね」など、楽しく対策できる方法を考えました。当園なりの新しい生活様式を見つけ、子供主体となる保育を進めるようにしています。
保護者との「密」な関わり
保護者には、新型コロナ対策についての園の対応や子供の様子などを伝えるために、園だよりを以前より多く発行しました。保護者は、行事を通して子供の成長を楽しみにしています。「行事の中止は寂しい」という保護者の声がたくさん聞かれました。行事のねらいを明確にし、今できることを子供の発達に合わせて考えました。運動会は種目の精選をし、発表会は入れ替え制をとるというように、感染拡大防止策を講じて、行いました。
子供たちの笑顔のために
今後も「オールやいづ」の良さを生かし、市と連携をしながら、「夢中になって遊ぶ子」を目指して保育をしていきたいです。
実践ノート484は以上です。
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