静岡県教育委員会

“ふじのくに”の未来を担う「有徳の人」づくり

Eジャーナル第237号(抜粋)令和3年7月発行

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ページID1031409  更新日 2023年1月13日

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ネット依存度チェッカーの紹介

最近ネットばかりやってない?夏休み前にみんなでチェック!
静岡県ネット依存度判定システム
ネット依存度チェッカー

誰でも簡単にネット依存度を確認できます
受検無料、即判定
面談、学級活動等でもご活用ください

判定結果は、「リスクなし」、「中リスク」、「高リスク」の3段階で判定します。
判定結果は、あくまで目安です。ネット利用のルールづくりや、児童・生徒の生活習慣の改善に繋げていただければと思います。
結果に対していろいろなサポートがあります。

小中学校でのサポート

ネット安全・安心講座や無料の出前講座を開催
講師:携帯電話事業者等のインストラクター
内容:スマホ等の利便性と危険性、トラブル事例やその処理方法等の学習

家庭でのサポート

親子で話そう!!わが家のケータイ・スマホルール
県ホームページからケータイ・スマホルールの記入用紙をダウンロードすることができます

県でのサポート

ワークショップ、みんなで一緒に考えよう、ゲーム障害・ネット依存対策
対象:保護者、教育関係者等
開催日:浜松7月10日、静岡7月24日、下田11月20日、沼津11月27日、富士12月11日、静岡12月18日

ネットはちょっと一休み、つながりキャンプ
対象:ネットの利用を見直したい小学校5・6年生、中学生
内容:野外活動、創作活動、専門家によるカウンセリング、認知行動療法、保護者向け講座等
その他、県では「ゲーム障害・ネット依存対策回復支援プログラム」や「ネット依存対策講演会」等も予企画しています。詳しくは静岡県のホームページを御覧ください。
ネット依存度チェッカーについては以上です。

実践ノート471:自立活動にどう取り組むのか

浜名特別支援学校 教諭 長谷川隼也

はじめに

特別支援学校では、自立活動という領域が設定されています。自立活動の指導目標は『幼児児童生徒が障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服するために必要な知識・技能等を身に着けること』と学習指導要領に記されています。しかし、知的障害の教育課程において自立活動の指導をどのように適用させていくのかは課題となっています。
本校では平成27年度より知的障害の教育課程で自立活動の時間における指導(以下、時間の指導)を設定しています。平成30年度に自立活動についての研究指定を受け、知的障害の教育課程で自立活動をどのように実践していくのか考える機会をいただきました。

朝の自立活動

本校の中学部では、朝の会が始まるまでの15分程度、時間の指導を毎日行っています。毎日行うことでの学習の効果や一日のリズムづくりを目指したものです。授業の内容は、個々の実態把握に基づいた、個別の目標に迫る学習を行っています。

Aさんの自立活動の実践

Aさんとの授業を紹介します。Aさんの時間の指導は人との関わりに着目しました。Aさんが好きな貼り絵を友達と一緒に制作するように設定しました。その中で、のりや折り紙などを手渡したり、「この部分を貼ってください。」などの言葉を交わしたりして、貼り絵を通して友達とやりとりができるようにしました。最初は、教師が仲介してやりとりを行っていましたが、日が経つにつれて自然と生徒間でやり取りを行うように
なりました。また、Aさんが好きな活動を朝行ったことで、一日の心の準備が整い、その後の授業も気持ちを落ち着かせて取り組めることが多くなりました。

自立活動のカギは教師

研究指定を経て、本校は自立活動課を立ち上げ、自立活動を推進しています。自立活動の運営について家を例えて考えてみます。子供たちの目標を屋根とするならば、その屋根を支える大黒柱は、教師一人一人の確かな実態把握力、指導力なのではないでしょうか。自立活動課では認知発達や身体の動きなどについて参加自由の勉強会を行っています。勉強会を機に大黒柱が太く頑丈になればと思います。

実践ノート471は以上です。

実践ノート472:共同学校事務室から考える教員支援「自分もよく相手もよく」を目指して

藤枝市立葉梨小学校 事務主任 望月阿紀子

はじめに

藤枝市は小学校17校、中学校10校の計27校で構成されています。私の勤務する葉梨小学校は全校児童が約790人の大規模校です。子供たちは学校目標の「自分もよく相手もよく」を合言葉に明るく元気に学校生活を送っています。今回は令和元年度に設置された共同学校事務室による成果と、本校の教員支援の取り組みについてご紹介します。

共同学校事務室の目的

共同学校事務室の設置には主に二つの目的があります。一点目は、各校で事務職員が行っている業務内容を見直し、その一部を共同処理することにより生み出した時間で教員の支援を行うことです。
二点目は、事務職員の経験年数や学校規模等によらず、すべての学校に統一した事務を提供することにより、事務の平準化を図ることです。
藤枝市では令和元年度、藤枝中学校内に共同学校事務室が設置されました。

成果(自分もよく)

現在、共同学校事務室では27校30人の事務職員が給与・総務・人事服務・財務の4チームに分かれ執務を行っています。
令和元年度には教職員の履歴書を電算化するため、共同学校事務室を窓口とし、市内約640人分のデータ入力及び確認作業を行いました。学校規模による差が生じないよう、全事務職員で共同処理を行いました。
職員向けの資料や文書は各チーム担当が作成したものを全校に配布しています。適切な時期に共通した資料が配布されるため、学校間で差が生じることはありません。
このような集中処理による業務の平準化は、事務職員の業務改善にもつながっています。

生み出した時間を教員支援へ(相手もよく)

共同学校事務室の活動により生み出された時間は、様々な手段で各校の教員支援に充てられます。
本校では主に教員が学年会計処理を行っています。業務内容を整理し、教材選定や予算管理・発注等は引き続き担当教員が行い、事務職員は出金や振込等の一括処理、出納簿入力の一部を支援しています。
令和二年度はコロナ対応により、多くの学校行事が延期や中止を余儀なくされました。中でも修学旅行は時期や行き先が何度も変更となりましたが、事務職員の立場から学年会計や出張旅費への影響や補助金の利用等について、助言する時間もその都度持つことができました。
教員と関わる時間が増えることで、スムーズな学年行事の計画や実施につながると考えています。

最後に

共同学校事務室の設置により、学校現場の業務改善や教員支援は少しずつ、着実に進んでいます。今後も共同学校事務室と勤務校の両方から教員を支援し、子供たちの健やかな学びにつなげていきたいです。

実践ノート472は以上です。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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ファクス番号:054-221-3561
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