あざれあメッセ2021その6
こんにちは。
第8期UD特派員の山﨑あやらです。
私は10月23日に開催された「あざれあメッセ2021」で上映された「Jodie」について紹介します。
「Jodie」は袴田くるみ監督の短編アニメーション映画で、壊れたロボットの少女と女医によって展開されるお話です。ロボットの少女は人間から虐待を受け、女医の元へ運び込まれます。女医の仕事は、壊されたロボットを修理し、記憶を消して持ち主へ送り返すこと。実は少女が女医のラボへ運ばれてきたのは初めてではありません。少女の他にもたくさんのロボットが壊され、毎日のようにラボへ運ばれてきては持ち主の元へ送り返されていたのです。
「Jodie」は可愛らしいアニメーションとは裏腹に、目を背けることのできない現実を淡々と訴えてきます。壊されると知っていても法律に従い、ロボットを持ち主の元へ送り返さなければならないと取り乱した女医に対して、ロボットの少女が表情を変えずに「あたしに全てを諦めろというのね」と返したシーンがとても印象的でした。弱い立場の人は声も上げることができず、周りの人たちもそれが当たり前だと思ってしまう現実を象徴しているように感じました。人権の問題において過去の事例を見ても、もし偉人たちが偏った常識を覆そうとしなければ、人間は肌の色や性別のみで扱いが決まっていたかもしれません。しかし今もなお、理不尽な理由で差別を受けている人が沢山います。私たちは人間が平等であるべきだと分かっているはずです。現実にしっかり目を向け、誰もが平等な社会をつくる努力をするべきだと気づかせてくれる映画でした。
この映画はYouTubeでも見ることが出来ます。気になった方はぜひご覧ください。
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