東部地域施設概要:雁堤
施設の概要
雁堤は、江戸時代に富士川の洪水対策として築かれたもので、富士川左岸、県道396号線(旧国道1号線)の北側に位置しています。江戸時代前期までの富士川は、加島平野(現在のJR富士駅周辺の一帯)を蛇行して流れ、現在の田子の浦港附近で海に流れ込んでいたと考えられています。当時の富士川には堤防もなく、洪水により、周辺農地はたびたび被害を被っていました。
戦国時代が終わり、水田の開発が活発に行われましたが、開発に当たり、水田を富士川の洪水被害から守るため、大規模な堤防を造成する必要があり、堤防の造成に取り組んだのが、豪族の古郡氏でした。古郡氏は、親子三代が50年余りに及ぶ工事の末、延宝2年に全長2.7kmに及ぶ雁堤を完成させ、加島五千石と呼ばれる水田を造成しました。その後、この堤は富士市指定史跡となり、現在の規模は延長2.7km、高さ5.5~7.3m、馬踏平均10m、堤敷33~46mです。雁堤の名称は、堤の形が、雁の群が空を飛んでいる姿に似ているところから付けられました。
この工事は、工事の途中に何度も洪水被害に遭うほどの難工事であったので、工事の安全と無事に完成することを祈り、中島天満宮が建立されました。
施設の写真
施設までの交通アクセス
- 車をご利用の場合
東名高速道路:富士ICより約13分 - 公共交通機関をご利用の場合
JR富士駅:富士急静岡バス「富士駅前」(寺尾橋方面行き)より「橋下」(約7分)徒歩約5分、またはJR柚木駅(身延線)より徒歩約8分
このページに関するお問い合わせ
経済産業部農地局農地整備課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2641
ファクス番号:054-221-2809
nouchiseibi@pref.shizuoka.lg.jp