東部地域施設概要:北山用水
施設の概要
この北山用水は、富士宮市内野地先を流れる一級河川芝川を水源とする、総延長約8kmの農業用水路で、別名本門寺用水とも呼ばれています。
徳川家康は、天正10年3月(1582)に武田軍との戦いに向かう際に、北山の陣屋に宿泊し、その時出合った本門寺9世貫主日出上人(にっしつしょうにん)からお守りとする御本尊を借りました。そして、戦いにおいて御本尊の御利益があったので、徳川家康は、日出上人の請願である用水路の開発を聞き入れ、用水路の開削を家臣に命じました。その後、工事は、天正10年(1582)8月に着手し、その年の12月15日に通水したと言い伝えられています。
また、資料(※1)によると、この用水路には、途中で富士山の伏流水が流れるたくさんの沢の上を通水するために、掛樋と呼ばれる沢に掛けられた樋が使用されていました。また、猪の窪川の場合は、埋樋と呼ばれる地中に埋められた樋が使用されていました。
用水路は、維持補修のための整備がされ、当時の掛樋や埋樋を見ることはできませんが、現在の埋樋と掛樋の設置場所を紹介します。
掛樋(かけどい)…富士宮市北山、本妙寺の北側ふれあい橋近く
埋樋(うめどい)…富士宮市内野、猪の窪川を潜る猪の窪川(別名犬久保沢埋樋)埋樋(※2)
※1富士山の自然と社会(2002年3月31日国土交通省中部地方整備局富士砂防工事事務所編)
※2猪の窪川埋樋については、現地に説明板も設置されています。
施設の写真
施設までの交通アクセス
北山用水(取水工)
- 車をご利用の場合
東名高速道路:富士ICより約45分 - 公共交通機関をご利用の場合
JR富士宮駅(身延線)富士急静岡バス「富士宮駅」(白糸滝・足形・猪の頭方面行き)より「内野」(約35分)徒歩約7分
北山用水(掛樋)
- 車をご利用の場合
東名高速道路:富士ICより約36分 - 公共交通機関をご利用の場合
JR富士宮駅(身延線)富士急静岡バス「富士宮駅」(白糸滝・足形・猪の頭方面行き)より「北山小入口」(約25分)徒歩約7分
このページに関するお問い合わせ
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