東部地域施設概要:昭和放水路
施設の概要
昭和放水路は、富士市東部で駿河湾に注ぐように造成された水路で、湛水被害の防除と優良農地造成を目的として、昭和18年(1943)県営沼川沿岸排水幹線改良事業により整備された、延長1,080m(開渠部898m、暗渠部182m)の施設です。
この水路の上流にある富士市東部の浮島沼一帯は、愛鷹山麓の川からの水が流れ込み、沼川を通って吉原湊(現在の田子の浦港)に流れ出ますが、標高差がないため、排水が悪く、たびたび湛水被害が起きていました。
この状態を改善するため、原(現沼津市)の増田平四郎(1807~1892)は、浮島沼の大規模な干拓を計画し、現在の昭和放水路と同じ場所に水干(すいほし)といわれる放水路(全長505m、幅7m)を完成させました。
しかし、放水路は高波によって破壊されてしまい、その後、昭和18年(1943)に同じ場所に造られたのが現在の昭和放水路です。この放水路により浮島沼の湛水被害の防除や農地造成等の役割を果たしています。広沼橋の近くには、この放水路に関わりがある増田平四郎の像、記念碑、説明板が設置されています。
施設の写真
施設までの交通アクセス
- 車をご利用の場合
東名高速道路:富士ICより約20分 - 公共交通機関をご利用の場合
JR吉原駅:富士急静岡バス「吉原駅」(東田子浦駅・沼津駅方面行き)より「広沼橋」(約7分)徒歩約4分
このページに関するお問い合わせ
経済産業部農地局農地整備課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2641
ファクス番号:054-221-2809
nouchiseibi@pref.shizuoka.lg.jp