海とつながる「森の力」

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ページID1026822  更新日 2023年1月11日

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「森の力」の再生は、森林だけではなく、川や海にも関係しています。健全な森林は、栄養分を含んだ良質な水を海へ提供します。しかし、森林が荒廃すると、台風や集中豪雨により、山崩れや渓岸の浸食に起因して発生した流木が、海に流れ着いて港を埋め尽くしてしまう一因となっていることから、これを防ぐためにも森林整備が重要です。このため、森林の大切さや森林整備の必要性を、海とのつながりから見つめ直し、そのことをより多くの県民の皆さんに知ってもらうため、森と海のつながりをテーマとした“森の力体験ツアー”を開催しました。

イラスト:「森・川・海」はひとつ

森と海のつながりをテーマに「しずおか森の力体験ツアー」を開催しました

“森と海のつながりを体験しよう”をテーマに、静岡県では2021年3月に「しずおか森の力体験ツアーin河津」を賀茂郡河津町で開催しました。

午前中は、地元漁師を講師に招き、谷津漁港の沖で漁船が網を引く様子を見学した後、港で引き揚げた網から魚や貝をはずして海の恵みを体験しました。午後からは会場を山へ移し、森の力再生事業が行われた現場で、講師の林業家がチェーンソーを使って間伐する様子を見学し、その後実際に丸太を伐ってみる作業を体験しました。「山が手入れされないと、海に流れる栄養分が減り、海の環境や住んでいる生き物に影響がでる」という漁師の話や、「山を整備しても海への効果が出るのは10年、20年先になる。だが、今整備をしなければ悪化が進んでしまう」との林業家の話を直に聞き、体験ツアーの最後に参加者からは「魚をいただくときは山の栄養もいただいているという意識を持つ」、「山の管理や整備をすることで海が作られている」という声があがりました。

写真:漁業体験の様子1
漁港にて漁師の話を直接聞く
「山が手入れされないと海にも影響が出る」
写真:漁業体験の様子2
漁業体験
(獲れたイセエビについて解説)
写真:林業体験の様子1
森の力再生事業の整備地で林業家の話を直接聞く
「10年~20年先を見据えて森づくりをしている」
写真:林業体験の様子2
林業体験
(15cmの丸太を切るのに鋸だと5分、チェーンソーだと2秒)

このページに関するお問い合わせ

経済産業部森林・林業局森林計画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2666
ファクス番号:054-221-2829
shinrinkeikaku@pref.shizuoka.lg.jp