低コスト主伐・再造林

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ページID1026814  更新日 2023年4月26日

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背景

静岡県のスギ・ヒノキ人工林は充実し、その9割が利用期を迎えている一方、30年生以下の若齢林は少なくなっています。こうした中、将来にわたり持続可能な森林経営を実現する森林資源の循環利用に向け、主伐・再造林による適切な更新を促進し、齢級構成の平準化に取り組むことが重要です。

しかし、現状、主伐・再造林を行う場合、不採算となる恐れがあることから、収益性を改善する新しいシステムである「低コスト主伐・再造林」を行うことが大切です。

低コスト主伐・再造林とは

伐採と造林を一体的に行う「一貫作業システム」により、従来主伐作業に使う林業機械を再造林に活用すること、「エリートツリー」、「コンテナ苗」などの新技術を活かした施業を行うことで植栽手間の軽減と下刈りの期間短縮を図るもの。これを比較的緩傾斜な森林で、効果的な路網を開設し、車両系システムにより実施することで全体として低コスト化を目指します。

検証・実証

静岡県では、平成30年度から令和2年度にかけて県内各地に実証林を設定し、有識者で組織する低コスト主伐・再造林検証委員会で生産コスト等の分析・検証を行い、低コスト主伐・再造林の実証を行いました。

区分

箇所数

面積(ha)

主伐

面積(ha)

再造林

実施主体

平成30年度

7

15.6

13.4

有限会社愛美林、田方森林組合、富士森林組合、静岡市森林組合、森林組合おおいがわ、春野森林組合、龍山森林組合

令和元年度

9

27.2

23.6

丸高ティーティー株式会社、裾野市森林組合、小山町、富士市森林組合、富士市、静岡市森林組合、森林組合おおいがわ、龍山森林組合

令和2年度

6

11

10.3

伊豆市、株式会社ふもとっぱら、静岡市森林組合、森林組合おおいがわ、掛川市森林組合、龍山森林組合

低コスト主伐・再造成果報告(平成30年度、令和元年度、令和2年度実証結果)

令和4年3月22日に平成30年度から令和2年度までの実証結果を取りまとめた成果報告と低コスト主伐・再造林検証委員による意見交換を行いました。

成果報告や意見交換は、以下のリンクから視聴可能です。

低コスト主伐・再造林手引き

平成30年度から令和2年度までの実証結果から判明した低コスト化のポイント等をもとに、「低コスト主伐・再造林」の実施に当たって留意すべき事項等を取りまとめ、「低コスト主伐・再造林手引き」を作成しました。(令和5年4月25日改訂)

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このページに関するお問い合わせ

経済産業部森林・林業局森林計画課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2666
ファクス番号:054-221-2829
shinrinkeikaku@pref.shizuoka.lg.jp