(4)豊かな暮らしの実現 (ウ)地域の価値を高める交通ネットワークの充実

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ページID1011179  更新日 2023年1月26日

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令和4年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.人づくり・富づくりを具体化する取組】(4)豊かな暮らしの実現

次に、鉄道、バスなどの地域公共交通についてであります。

コロナ禍における外出控えや在宅勤務などによる利用者の大幅な減少により、多くの事業者が大変厳しい経営状況におかれております。これまでも、感染防止対策や非接触のキャッシュレスシステムの導入を支援し、地域公共交通の維持・確保に努めてまいりました。来年度は、大きく需要が落ち込んでいるタクシー事業者等の車両維持に対する支援制度の創設、密を防ぐために運行本数を維持する事業者への支援の拡充など、地域公共交通の安定運行に向けた対策を強化し、県民の暮らしを守ってまいります。

次に、カーボンニュートラルポート(CNP)の形成についてであります。

地域経済を支える港湾地域は、輸出入貨物の99.6%が経由する国際サプライチェーンの拠点であり、多様な産業が立地するエネルギーの大消費地でもあります。港湾地域全体で、次世代エネルギーの受入環境の整備や温室効果ガスの排出削減に取り組むことは、港湾の競争力の強化にもつながります。

清水港では、昨年11月、国、県、市、民間事業者等で構成する「清水港カーボンニュートラルポート協議会」を設立し、官民一体となって脱炭素化に向けた検討を始め、来年度は、港湾の特性や利用企業のニーズ等を踏まえた「カーボンニュートラルポート形成計画」を策定いたします。また、田子の浦港や御前崎港においても、順次計画を策定してまいりますが、計画策定に先行して、御前崎港のバイオマス発電用燃料受入のための施設整備や照明のLED化など、カーボンニュートラルポートの形成に向けた取組を進めてまいります。

次に、富士山静岡空港についてであります。

新型コロナウイルス感染症の影響による国際線の欠航・運休等により、令和3年の暦年ベースの搭乗者は、昨年に比べ26.3%減の16万1,975人となりました。こうした厳しい状況が続く中、昨年11月の搭乗者は、1年9か月ぶりに2万人を超え、12月には、フジドリームエアラインズの新千歳線が90%を超える搭乗率を記録し、搭乗者も約3万人となるなど、国内線においては、回復の兆しが見えつつあります。こうした動きを確かなものとするため、着陸料など航空会社の運航コスト軽減につながる支援を継続するほか、県内観光促進事業「今こそ!しずおか!!元気旅!!!」と連動した販売支援を強化するなど、国内線の路線維持・安定化を図ってまいります。国際線につきましては、航空会社への積極的な働きかけを行うとともに、チャーター便に対する運航支援制度の創設、インフルエンサーによる安全・安心な空の旅の動画配信など、早期運航再開に向けた取組を強化してまいります。