第6回『令和5年(2023年)干支』

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ページID1050990  更新日 2023年3月23日

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 節分を過ぎて今更「干支」と思われる方もいるでしょうが、旧暦では立春の頃が一年の初めということでご容赦下さい。

 今年の干支は癸卯(みずのと う)、正しくは「きぼう」と読みます。

 「癸」は、揆測、揆度など物事をはかるという意味をもっている「揆」と同じ文字として捉えられています。

 したがって「癸」は物事の筋道を立てて考え、処理をすべしということを示唆しておりますが、逆説的には、筋道が立たないと世の中が混乱し、御破算になりかねないことを含んでいます。それは「癸」が均(ならす)という意味を併せ持つからです。

 孟子にも「先聖後聖、其の揆一なり」(いつの世も、聖人の立てる道、筋道は一つである)とあるように、正しい原理、原則は不変で犯してはならないということで、その「揆一」がひっくり返ると「一揆」が起こるのでしょう。

 一方、十二支で今年はうさぎ年です。じつは「卯」は兎ではなく、「茆」(かや)、つまり植物の茅を意味するもので、陽気の衝動を表し、「生い茂る」という暗示です。

 良い意味では、繁栄、繁茂ということで、勢いがある年回りです。

 しかし、転じれば、こんがらがる、紛糾して動きが取れなくなることでもあります。

 「癸卯」は、物事の筋道を立て、正義を持って進めば繁栄が待っている年だということです。

 今年一年しっかりと正しいビジョンを持って頑張りましょう。

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