第15回『三次元点群データ』

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ページID1062401  更新日 2024年3月26日

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 「三次元点群データ」という用語が静岡県の事業の中でよく出てくると思います。
 「三次元点群データ」とは何か? 以下のとおり国土交通省が示した定義があります。
 「UAV写真測量、地上レーザスキャナ等におる3次元測量によって得られた3次元座標を持った点データの集合をいう。」(UAV Unmanned Aerial Vehicle 無人航空機)

 静岡県は3次元点群データに関して、国内屈指の位置にいることをご存じでしょうか。
 この三次元点群データの重要な鍵は、全域のデータが揃っていること、そしてデータの質が高いことです。
 本県は県下全域(南アルプス付近の一部は令和6年度完成見込み)のデータが揃っています。
 またその質も他の国内エリアに比べ非常に高いものであります。具体的には、1平方メートル当たり約30点の密度を有しています。(公共測量では1平方メートル当たり4点が標準)さらに、標高データも有し、カラー情報として保持しています。
 改めて強調しますが、全域をカバーし、このような精度、質を持っているのは、東京都と本県のみと言っても過言ではないでしょう。そして本県はこのデータをオープンデータとしており、自由に多方面に社会実験として使用できます。
 本県では実際にこのデータを利用し、災害による被害確認で力を発揮しました。熱海市で発生した土石流災害の土砂の崩壊の量や状況把握、静岡市内の不法盛り土の位置や量等にも応用されています。
 また、民間の動きとして、大阪万博で紹介される「空飛ぶクルマ」の実証実験の仮想のシミュレーション等にも使われています。
 日本一高い標高から日本一深い海底まで有している本県自然環境の豊富さとともに、この仮想空間で使えるデータは、本県の持つ重要であり特異な資源と言えます。そして現在、さらに海岸沿いの海中の三次元データも揃えつつあります。
 今後の公共利用として、道路や橋梁のインフラ建造物の点検や重要文化財のデジタルアーカイブ制作、森林の二酸化炭素吸収量の計算等にも活用できるでしょう。
 民間活用を含めれば、無限の可能性を秘めています。

 ここで、「未来の静岡県の絵画コンクール」で入選した小中学生の絵を点群データを使って実際の地理で表現した映像を紹介します。外注でなく、本県の交通基盤部が自らの技術で創ったものです。未来を創るこどもたちに夢を与える道具でもあります。



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【小学生の部最優秀賞作品  グリーンタウンレール静岡】
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