第13回『今年の干支(令和6年・2024年)』

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ページID1059621  更新日 2024年1月18日

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今年の干支は甲辰(きのえ・たつ)です。

「甲」は鎧、草木では固い殻を意味し、その殻を破って芽を出す状況を表す象形文字です。

旧来のしきたりや慣習を破り、革新の道を進むべしという暗示です。

「辰」は、龍、竜の意味は無いようです。「農」、「震」の下の部分「あし」に表されていますが、理想に向かって辛抱強く、慎重に、抵抗や妨害と闘って歩を進める意味の表意文字です。

 

そして、「甲辰」の意味することは、新芽が古い殻から出るにはまだ時期が早く、なかなか出られないように、旧体制を打破するには抵抗や妨害があり、それらと闘う努力をし、着実に慎重に遂行すべしということを示しているようです。

 

120年前、日露戦争が勃発したのが甲辰の年。戦争の良し悪しは置いて、欧米からの占領の恐怖を払拭し、勝利により、欧米諸国の東洋の国を見る目を変えました。60年前は、東京オリンピックが東洋で初めて開催され、首都高速道路ができ、東海道新幹線が開通しました。高度成長時代を迎え、世界に冠する経済大国の道のきっかけになりました。

 

この年に向かうには、常に先を見据え、振り返り、慎重に物事に構える必要があります。

可能性も高いがリスクもある厄介な年を迎えるに当たり、「道」の精神を学び、何が「義」かを常に心がけることが解決の道なのです。

 

ちなみに、昨年の干支は癸卯(みずのと・う)。物事の筋道を立て、正義を持って進めば繁栄が待っている、一方、筋道が立たないと世の中が混乱し、御破算になりかねない年とされていました。

先人が完成させた「暦学」は興味深いです。


辰のイラスト

甲辰の文字

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