平成27年度 男女共同参画社会づくりに関する知事褒賞受賞者紹介
男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞受賞者の紹介
静岡県では「静岡県男女共同参画推進条例」に基づき、男女共同参画の推進に関する取組を積極的に行っている個人・団体・宣言事業所の皆さんや、チャレンジした女性個人・女性団体を表彰しています。選考委員会による選考の結果、本年度の受賞者を次のとおり決定しました。(部門ごとに記載、敬称省略)
【個人の部】2件
波越直義(裾野市)会社員
- 平成17年4月1日から平成27年3月31日までの10年間、裾野市男女共同参画市民委員会委員として、うち4年間は副会長として裾野市の男女共同参画社会の実現に向けて尽力した。
- 平成22年度には、裾野市の男女共同参画プラン「はじめのいっぽ3.」の基本計画作成に携わり、現在の男女共同参画の推進の基礎を築いた。
- 平成23年度からは、はじめのいっぽ3.のプラン実現のために尽力し、平成26年度には、自治会長(三菱アルミ区長)として、子育てイベントなどを主催し開催するなど、積極的に男女共同参画の実現に向けて活動した。
藤井康子(掛川市)掛川市男女共同参画審議会委員
- 掛川市女性行動計画推進委員会の初代委員長、掛川市男女共同参画推進委員会委員長を務め、現在は審議会委員。掛川市の男女共同参画推進に力を発揮している。
- 平成元年から読み聞かせ会「ひまわり」で活動し、図書館、学校、子育てセンター、高齢者サロンなどで、本を通して幅広い層に男女共同参画の視点のメッセージを届けている。
- SWOSの会では広報部会長として、充実した内容の情報誌を作成している他、「びっくり箱劇団」に所属し、劇やワークショップを通して子どもから高齢者まで幅広い県民対象に、固定化された男女の役割分担意識の是正などの啓発活動に取り組んでいる。
【団体の部】2件
しずおか女性の会(静岡市駿河区)構成人員:22団体3,888人(女性3,888人、男性0人)
- 静岡市内の活動内容や規模が異なる37の女性団体・グループが集まり、連帯と交流を図るとともに、明るい地域社会をつくることを目的として立ち上げた会。女性の活動拠点設置に向けた運動は、女性会館の建設に向けた原動力となった。
- 30年間の長きにわたり、静岡市の男女共同参画推進と社会課題の解決にむけた学習会や講演会、イベントの開催。ネットワークを通じた情報発信や協働した事業運営により、市民に対する男女共同参画社会の啓発を続けている。また、行政に対しては政策提言などにより、女性の声を行政に反映するよう尽力している。
下田市女性の会(下田市)構成人員:100人(女性100人、男性0人)
- 下田市婦人会が解散となった際に有志が集まり、会を設立。女性地域リーダーの養成や男性料理教室などの活動を長年実践し、男女共同参画社会の形成に尽力している。
- 高齢者支援、子育て支援、小学生の見守り、老人クラブの手伝い、地域の祭り支援、特養施設のボランティアなど多種多様な顔の見える支援活動を地域で実践している。
- 防災活動にも力を入れており、市と協力して女性の視点から防災倉庫の備蓄点検を実施し、不足のものに関しては市に提案を行った。
【宣言事業所の部】3件
株式会社共立アイコム(印刷・情報サービス業)(藤枝市)従業員143人(女性50人、男性93人)
- 男性も育児休暇を取得しやすいよう短期育児休業制度(有給)を創設。また、復職後の働き方として、正社員短時間勤務制度と契約社員転換制度を用意し、本人が希望する働き方を選択できる。時差出勤等も柔軟に対応し、継続就業しやすい環境を整えている。
- 土曜出勤日の定時退社徹底に加え、部署単位で週1の早帰りの推進に取組んでいる。また、長時間就業是正のため、時差出勤を励行、地域アルバイト活用、ITの活用(営業職・管理職に携帯・タブレット端末を貸与、受発注システム活用)にも積極的に取組んでいる。
日本政策金融公庫 静岡支店(金融業)(静岡市葵区)従業員63人(女性18人、男性45人)
- 会社全体で、女性管理職登用に向けての研修、育児・介護支援制度の整備、女性活躍推進委員の選任など女性活躍推進に向けての取組を行っている。
- 支店独自の取組として、女性活躍に関する勉強会を地域金融機関と連携して開催。静岡支店が主体となり、前向き・積極的に働く女性のロールモデルを提示している。また、女性間ランチミーティングやモチベーション向上ボード作成などの取組も実施。
- 組織内外での勉強会を通じ、家族のパートナーシップ強化や男性の家庭への参画を推進し、男女がともに子育てや教育に参加できるよう、家庭生活の充実について広く周知している。
社会福祉法人 学校法人 天竜厚生会(福祉)(浜松市天竜区)従業員2,113人(女性1,679人、男性434人)
- 職員のスキルアップやキャリアアップに力を入れており、自ら希望して研修に参加する「手上げ制度」により職員の主体性を育てている。また、自らの将来像を明確にしてキャリアアップを図る「キャリアパス制度」を実施。
- 企業内保育所の設置、育児短時間勤務制度の導入、育児休業期間の延長などにより、子育て中の職員が働きやすい環境を整備している。また、育児・養育・介護・家族の勤務地の変更等を理由に離職せざるを得ない職員を対象にした「育児・介護及び養育等退職者再雇用制度」を創設し、再度働ける場と給与額を確保し、安心して育児等に専念できる支援体制を整備。
【チャレンジの部】3件
加藤百合子(菊川市)株式会社エムスクエア・ラボ代表取締役
- 産業ロボットの開発等に携わる一方で、子育てを通じて、雇用、健康、教育という三つの社会問題を解決できる唯一の産業が農業であるとの持論を持ち始め、平成21年に起業し農業関連の事業を開始。
- 今の農業が抱える問題の1つとして需給ミスマッチを解消するため、ITを活用し、生産者の営業代行、購買者の現場管理代行を行う「ベジプロバイダー事業」を立ち上げた。女性、母親として「消費者」の視点に立ちながら、「食」や「農」が抱える社会問題にアプローチし、新たな流通システムの構築を進めている。
寺田望(三島市)株式会社ビズホープ代表取締役
- 市役所、公的産業支援施設運営会社での勤務を経て、平成25年、妊娠中に広報コンサルタントとして独立。Bizhopeを立ち上げ、ストーリーを重視したマーケティングやプロモーションのコンサルティングを通じて地域活性化、産業振興の分野で活躍している。
- 子育てと起業の両立を模索するなかで拠点の必要性を実感し、平成26年10月、県内初の子連れ利用できる女性起業家のためのシェアオフィス「コトリスラボ」を開設。地域の女性の活動拠点として、相談対応やセミナー開催、女性クリエイターの活躍の機会を拡げる女性目線でのギフトプロデュース事業「ヒロインストア」などに取り組んでいる。
NPO法人バディプロジェクト(静岡市清水区)構成人員:38人(女性38人、男性0人)
- マタニティから赤ちゃん期の子育てに不安や心配を抱えるママやパパを身近な地域でサポートしたいという思いから、平成19年度に『お産とおっぱいのサークルかんがーるーぐみ』内の有志でバディプロジェクトを設立。
- 子育てサポーター育成講座、フォローアップ講座などの「ママのそばに寄り添う人材を育成する活動」と、経産婦向けマタニティ講座、初産婦向けリフレッシュ講座、子育て講演会などの「ママをサポートし、親子の絆をしっかり結ぶ活動」を行っている。子育てサポーターは9年間で260人に及び、地域で活躍している。
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