令和6年度男女共同参画社会づくりに関する知事褒賞受賞者紹介
静岡県では「静岡県男女共同参画推進条例」に基づき、男女共同参画の推進に関する取組を積極的に行っている個人・団体、女性の活躍を推進する事業所や、チャレンジした女性(個人、団体)を表彰しています。選考委員会による選考の結果、本年度の受賞者を次のとおり決定しました。(部門ごとに記載、敬称略)
男女共同参画推進の部(個人)1件
佐藤 和枝(浜松市中央区) 株式会社ミズ・クリエイション取締役会長
- 1991年に浜松市において、働く女性のためのネットワークづくりを目的とした異業種交流会を初めて立ち上げた。また、2002年に発足した浜松商工会議所女性会の初代会長を3年間務めるなど、長年にわたり男性の多い経済分野において活躍している。
- 女性起業家としての自身の経験を踏まえた起業支援や、NPO法人未来化プロジェクト代表理事として、女性の昇進意欲についての事例調査や提言等を行うなど、精力的に活動し、ロールモデルとしての役割を果たしている。
女性の活躍推進事業所の部 1件
株式会社資生堂掛川工場(製造業:掛川市) 従業員881人 (うち女性561人、男性320人)
全社で実施している女性登用や職場環境整備の取組等のほか、掛川工場において、独自に以下の取組を行っている。
- 事業所外への異動を伴わない生産技術職であっても、管理職登用を可能とする「ユニットマネージャー」のポストを導入・拡充し、女性管理職比率を向上させている。
- 育児時短勤務者でも生産現場のライン従事を可能とする「時短型ライン」を導入し、生産計画をフレキシブルに編成することにより、育児中の従業員が働きやすい環境を整えている。
チャレンジの部 3件
青山 沙織(沼津市) SHINKAI(シンカイ)代表
- 2018年から沼津市地域おこし協力隊として深海魚を用いた町おこしに携わり、低利用または未利用として扱われていた深海魚を消費者に直接届ける「深海魚直送便」を発案した。男性の多い漁業者や漁協に積極的に働きかけて事業を軌道にのせ、漁業者の収入向上や地域活性化につながっている。
- 地域おこし協力隊の任期終了後も戸田に定住し、深海魚のかわを材料とした特産品などの開発に取り組んでいるほか、深海魚を軸とする様々なイベントを企画、開催するなど、地域振興に貢献している。
野田 康代(三島市) food atelier mori.(フードアトリエ モリ)代表
- 男性主体の料理人の職場環境において、労働時間と体力が原因で挫折した経験から、女性が出産・育児と両立できる新しい働き方として、フリーランス料理人としての活動を行っている。
- 2015年には狩猟免許(罠猟)を取得し、女性の参画が少ない猟師として、メディア等を活用して狩猟や解体調理等の情報発信を行い、ジビエ文化の普及・食育活動に取り組んでいる。
- 2023年には、飲食店と生産者、消費者を結ぶ「フードコネクター」として、飲食店のメニュー開発や生産者の直販・ブランディングを行うなど、静岡県東部の食文化をはじめとした地域活性化事業に幅広く貢献している。
疋野 奈央子(浜松市浜名区) 袋井市立聖隷袋井市民病院(診療放射線技師)
- 「性別によって差別されることなく、診療放射線技師として、ずっと働き続けられる」をテーマに、2017年に静岡県放射線技師会に「ワークライフバランス検討委員会」を立ち上げ、委員長として活動した。
- 子育て中の会員からの声を反映し、集合型勉強会や学術大会の会場に託児ルームを設置するなど、育児中の学習機会の環境を整備した。
- 県内の診療放射線技師を対象に妊娠中の労働環境実態調査を実施し、各世代の意識や、妊娠中の働き方等を把握した。また、具体的な事例をまとめた、「妊娠中の働き方事例集」が、放射線技師の在籍施設における職場改善に寄与している。
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