平成28年度 男女共同参画社会づくりに関する知事褒賞受賞者紹介
男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞受賞者の紹介
静岡県では「静岡県男女共同参画推進条例」に基づき、男女共同参画の推進に関する取組を積極的に行っている個人・団体・宣言事業所の皆さんや、チャレンジした女性個人・女性団体を表彰しています。選考委員会による選考の結果、本年度の受賞者を次のとおり決定しました。(部門ごとに記載、敬称省略)
【個人の部】2件
大國田鶴子(静岡市葵区)SWOSの会 会長
- 新聞記者の経験を活かし、静岡県及び静岡市の女性啓発情報誌を立ち上げ、初期の編集に携わり、男女共同参画の啓発に尽力した。
- SWOSの会会長、静岡県男女共同参画センター交流会議代表理事、静岡県男女共同参画会議委員を務め、県内の男女共同参画の推進に尽力している。
- SWOSの会では、活動部会を見直して新しく「びっくり箱劇団」部の中心となって結成。なかなか浸透しにくい男女共同参画・女性と防災・DVなど幅広い分野での啓発活動に取り組んでいる。
鈴木美保子(御前崎市)南駿河湾漁業協同組合御前崎本所女性部員
- 静岡県漁業協同組合女性部連合会長理事、南駿河湾漁業協同組合御前崎本所女性部長、御前崎市商工会女性部常任委員、静岡県農山漁村男女共同参画推進委員、静岡県水産振興審議会委員等を歴任。
- 男性中心の水産業界において、漁協女性部の組合員化を進め、市場の競りへ参画、魚料理教室の開催、県漁業協同組合連合会長との意見交換等により、女性の地位向上・社会参画に尽力した。
- 御前崎なぶら市場では自社直営店の店長として地域活性化に貢献している。
【団体の部】1件
はなみずき有度(静岡市清水区)構成人員200人(女性190人、男性10人)
- 清水市婦人会の解散に伴い、引き続き活動を行うため「はなみずき有度」の名称で会を設立。「夏休みの学童保育」や「男性の料理教室」、男女共同参画社会に理解を深めるための講演会等を社会福祉協議会や自治会等と連携して長年実施している。
- 「夏休みの学童保育」は女性の就労支援などを目的に実施。説明会の場を活用し、「仕事と子育ての両立」についての懇談会を設け、就業する母親の子育て不安を解消した。小学校参観日の託児サポートでは男性会員が積極的に託児を頑張っている。
- 「男の料理教室」はシニア男性の家庭生活自立支援と地域活動デビューのきっかけづくりを目的として実施している。
【宣言事業所の部】3件
医療法人弘遠会 すずかけヘルスケアホスピタル(医療)(磐田市)従業員285人(女性212人、男性73人)
- 病院長の意思決定のもと、看護部、リハビリテーション技術部、事務部など各部署から立候補したメンバーでワーク・ライフ・バランス委員会を立ち上げ、働き方や職員の意識に対する現状分析を丁寧に行い、月一回の委員会の場で情報共有しながら、病院全体で働きやすい職場づくりに取り組んでいる。
- 人材確保や定着のための方策、働きやすい環境づくりについて職員自らが考え、アイデアを出し合うなど、職員の気付きを業務改善につなげている。
- 勤務形態や時間の多様化、会議時間の短縮をはじめとする業務の効率化を徹底的に行い、その成果として、職員の確保・定着など離職率の低下、残業時間の削減等が図られた。また、個々の職員に余裕も生まれ、それぞれが目標を持って仕事に取り組めるようになった。
株式会社大川原製作所(製造業)(吉田町)従業員297人(女性46人、男性251人)
- 女性や外国人の採用に力を入れ、平成19年からは女性総合職を積極的に採用。女性更衣室や女性トイレ等社内環境も整備し、技術部、営業部へも女性を配置。技術職の女性は平成19年当初の2名から19名へと約9倍に増加している。また外国籍女性も営業職で活躍している。
- 女性の職域拡大の取組として、本人の希望による一般事務職から総合職(技術職)への職種変更を推進。現在までに2名が変更している。また、社員のスキルアップのための研修や資格取得の支援にも力を入れている。
- 育児休業や介護休業等の制度を整備し、男性社員が育児のための時短勤務や、介護休業を実施した実績がある。
- 平成28年度からは女性活躍推進のためのプロジェクトチームを結成し、自らがロールモデルとなれるような女性が活躍するための働きやすい職場づくり、ひいては男女ともに個々の能力を最大限に発揮出来る職場環境を目指して、課題の洗い出し、目標設定、改善策の検討等を実施する。
株式会社第一印刷(印刷業)(浜松市東区)従業員20人(女性14人、男性6人)
- 男性中心である印刷業界の中で、早い段階から女性の採用に力を入れている。また、印刷機を小型化するなど労働環境を整備することで、女性社員がサポート業務でなく、印刷機オペレーター(技術職)や企画営業として活躍している。また、性別に関係ない評価制度により女性を管理職へ積極的に登用。営業課長や工場長も女性が担っている。
- 社内にキッズルームを設け、子連れ出勤を奨励。子どもを見ながら仕事をできるよう環境を整え、女性でも様々な職種に挑戦できる環境を整えている。
- 定期的に実施する個人別のヒアリングによって、従業員の家庭の状況や本人の希望を聞き、個々の勤務時間や仕事内容等を調整。従業員の家庭環境に変化があった場合でも働き続けられる環境を整えている。
【チャレンジの部】2件
はままつガーベラ姫プロジェクト(浜松市中区)構成人員11人(うち女性11人、男性0人)
- 浜松市主催の市民講座「はままつ女性カレッジ第1期」修了生が、カレッジで学んだ知識や成果をもとに、「実践したい、もっと継続的に学びたい」という思いから発足した団体。構成メンバーは30~40歳代で子育て中の女性も多い。
- 地元での活動や市民協働に関わる活動を考えている女性を対象とした公開講座「はままつ女子力パワーアップ講座」を企画し、浜松市からの委託を受けて講座を実施。「女性の活躍」を職業従事者だけのものでないことを訴え、専業主婦でも「アンペイドワーク」として、家庭、地域で活躍ができるとアピールした。
- 構成メンバーは、市の男女共同参画審議会委員や、男女共同参画情報誌の編集委員としても活躍。
由比港漁業協同組合女性部(静岡市清水区)構成人員75人(うち女性75人、男性0人)
- サクラエビ箱洗い、船主の青色申告の記帳などを行うことを目的に設立。昭和40年からサクラエビの棲む環境を守るため月1回の定期的な清掃活動も実施している。
- 由比漁港は漁業者自らの手で資源管理に配慮した漁業の仕組を確立。この先進的な取組が成功した要因の一つに、サクラエビ箱の洗浄作業をグループで行うことにチャレンジした女性たちの積極的な関わりがあった。
- 50年以上続く清掃活動のほか、植林などの森林保全活動への参加、魚食普及のための新商品の開発など、伝統を守りつつも、それらに縛られることなく、新しいことにチャレンジしながら活発な活動を続けている。
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