令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢
令和5年に全国警察で認知したランサムウェアの被害件数は197件であり、高水準で推移してます。
ランサムウェアとは、感染すると端末などに保存されているデータを暗号化して使用できない状態にした上で、そのデータを復号する対価(金銭又は暗号資産)を要求する不正プログラムです。
ランサムウェアの最近の動向
二重脅迫(ダブルエクストーション)
ランサムウェア攻撃を行う前に、あらかじめ不正アクセスにより被害企業からデータを盗んでおき、ランサムウェア攻撃を行った際、被害企業が金銭等の支払に応じない(あるいは交渉に応じない)場合、盗んだデータを公開することを示唆する手口のこと。
ノーウェアランサム
企業・団体等のネットワークに侵入し、データを暗号化することなく窃取したデータを公開することを示唆し、企業・団体等に対価を要求する手口のこと。
ランサムウェア被害件数
感染経路の多くはVPN機器やリモートデスクトップの脆弱性を突くものが多くを占めています。
インターネットバンキングに係る不正送金事犯被害が急増
全国におけるインターネットバンキングに係る不正送金被害は、発生件数5,578件、被害総額約87.3億円となり、発生件数・被害額ともに過去最多を記録しています。
静岡県内においても、発生件数114件、被害総額約2.1億円と被害件数は昨年の約4倍・被害額は昨年の約8倍で、ともに過去最多になります。
金融機関(銀行)を装ったフィッシングサイト(偽サイト)へ誘導されIDやパスワードの入力を求められる電子メールが多数確認されています。
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警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課
〒420-8610 静岡県静岡市葵区追手町9番6号
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