暮らしに役立つ生活情報誌「くらしのめ」77号 2020年8月発行
今回の登場人物
台風を口実にした悪質商法にご注意!
台風シーズンの到来に伴い、台風被害などに便乗した悪質商法が多発するおそれがあります。
悪徳業者は、「保険金で自己負担なく修理できる」と消費者を勧誘し、不安をあおり強引に契約しようとします。
契約すると、保険適用後に保険金の一部を成功報酬として請求されたり、契約解除の申し出に対して高額なキャンセル料を請求されたりする場合があり、注意が必要です。
「保険金を使って修理しませんか」がきっかけでトラブルに!
訪問した業者から、「先日の台風の影響で屋根瓦が浮いているようなので、釘を打つ程度なら無料で修理する。保険申請業務に一切費用はかからず、保険適用が確定したら工事契約をする。保険が適用されなくても、費用はかからない。」と言われ、火災・地震保険申請代行業務申込書に署名した。その後、知り合いの業者に見せたら修理は必要ないと言われたが、申込書には「保険適用前のキャンセルには、代行業務手数料として10万円が発生する」と記載があり、困ってしまった。
要注意キーワード!
「保険」×「災害」
保険金という言葉に安心せず、一旦止まってよく確認しましょう。
ここに注意! “怪しい”に気づくポイントチェック
「保険金で自己負担なく修理ができる」などと勧誘されても、すぐに契約しないようにしましょう。
勧誘を受けた時点では、修理工事の費用が保険金額の範囲内で収まるかどうかや保険金が支払われるかどうかはわかりません。
保険契約の内容や必要書類を確認し、保険会社に相談しましょう。
保険金が支払われるかどうかは、保険契約の内容や損害発生の原因などによります。
定期購入が条件の通信販売にご注意!
販売サイト等で「1回目90%OFF」「初回実質0円(送料のみ)」など通常価格より低価格で購入できることを広告する一方で、
定期購入が条件となっている健康食品や化粧品などの通信販売に関するトラブルが多発しています。
「お得にお試しだけ」のつもりが「定期購入」に!?
動画投稿サイトで「ダイエット効果のあるサプリメントがお試し500円」という広告を見て1回だけのお試しのつもりで注文したが、後日再び同じ商品が届き、商品代金約6,500円の請求書が同封されていた。注文時の最終確認画面には高額な金額の記載はなく、定期購入が条件とも記載されていなかったため、驚いて事業者に問い合わせたところ、「5回の商品購入が条件の契約だ」と言われてしまった。
要注意キーワード!
「通信販売」×「お試し」
安い価格には裏があるかも?安易に判断せず、条件をよく確認しましょう!
ここに注意! “怪しい”に気づくポイントチェック
契約内容・解約条件をしっかり確認しましょう。
販売サイトの広告では、定期購入が条件であることや解約条件が強調表示されていないケースが多いため、サイトのすみずみまでよく読むようにしましょう。
事業者に連絡した記録を残しましょう。
事業者に電話をしてもつながらず、問い合わせや解約の申し出ができないケースが多くみられます。事業者に連絡した証拠として、電話、メール等の記録を残しておきましょう。
しずおかタイムリーNEWS!! 静岡県内でもこんな被害がおきています!
定期購入に関する相談は近年増加しており、昨年度に県及び市町の消費生活相談窓口で受け付けた件数は、前年度の2倍以上となっています!
平成27年度には128件だった相談件数が、令和元年度には、1249件にまで増加しました!
SNSをきっかけとした消費者トラブルにご注意!
「チケットを譲る」との書き込みを見て支払ったが、チケットが届かない!
SNSで「コンサートのチケットを譲る」という人から、チケット2枚を25,000円で購入することにした。代金はコンビニでプリペイドカードを購入し、カード番号を伝えた。カード番号を送る前に、身分証明書の写真を送り合うことになり、相手からは運転免許証が届いたため、信頼して学生証の写真を送ったが、チケットは届かず、相手とは連絡がとれなくなってしまった。
要注意キーワード!
「SNS」×「お金」
お金に関するキーワードが出たら一旦ストップ!
よく考えて慎重に判断しましょう。
ここに注意! “怪しい”に気づくポイントチェック
SNS上の相手が本当に信用できる相手なのかを慎重に判断しましょう。
SNS上で「知り合い」でも、本当に信用できる相手かはわかりません。お金を支払った途端、相手と連絡が取れなくなることもあります。
身分証明書の情報は絶対に渡さないようにしましょう。
学生証、運転免許証などの身分証明書の情報を送ってしまうと、より大きなトラブルに発展することもあります。個人情報や自分の写真、身元が分かるような投稿はしないようにしましょう。
くらしに役立つ金融経済情報の提供
静岡県金融広報委員会は、基礎的な金融経済、年金、税金などくらしに役立つ情報を、中立・公正な立場からわかりやすく提供しています。
当委員会では、市町、公民館、サークル、学校、PTA、気の合ったグループ等各種団体で開催される学習会に、金融広報アドバイザーを講師として無料で派遣します。
学習会は、日中に限らず、お仕事が終わったあとでも開催することができます。
静岡県金融広報委員会とは・・・
静岡県、財務省東海財務局静岡財務事務所、日本銀行静岡支店をはじめ関係官公庁、県内の金融機関などを構成団体として、中立・公正な立場からくらしに身近な金融に関する幅広い広報・学習支援活動を行っています。
お申込み・お問合せお気軽にご相談ください。
〒420-8720 静岡市葵区金座町26-1(日本銀行静岡支店内)
電話.054-273-4112
ファクス.054-275-0001
家族で話そう!「くらしのめ」
普段の会話の中でトラブルへの注意力を高めましょう!
本誌の内容を、身近な方に教えてあげてください。
あなたの言葉で、被害を防ぐことができるかもしれません。
消費生活相談窓口のご案内
※お住まいの地域の郵便番号の入力が必要です。
※通話料がかかります。
- 条件によっては相談窓口につながらない場合があります。この場合、ガイダンスなどにより受付時間や連絡先をご案内します。
- PHS、IP電話、プリペイド式携帯電話からはご利用できません。
市町の消費生活相談窓口のご案内
消費者ホットラインに電話して郵便番号を入力すると自動的につながります。
市町名 | 電話番号 |
---|---|
下田市 東伊豆町 河津町 南伊豆町 松崎町 西伊豆町 |
賀茂広域 消費生活センター 0558-24-2299 |
沼津市 消費生活センター |
055-934-4841 |
三島市 市民生活相談センター |
055-983-2621 |
裾野市 消費生活センター |
055-995-1854 |
御殿場市 消費生活センター |
0550-83-1629 |
熱海市 協働環境課 |
0557-86-6197 |
伊東市 市民課 |
0557-52-3002 |
伊豆の国市 消費生活センター |
055-948-2901 |
伊豆市 消費生活センター |
0558-72-9858 |
富士市 消費生活センター |
0545-55-2756 |
富士宮市 消費生活センター |
0544-22-1197 |
函南町 消費生活センター |
055-979-8131 |
清水町 消費生活センター |
055-981-8238 |
長泉町 くらし環境課 |
055-989-5514 |
小山町 消費生活センター |
0550-76-6117 |
静岡市 消費生活センター |
054-221-1056 |
焼津市 消費生活センター |
054-626-1147 |
藤枝市 消費生活センター |
054-643-3305 |
島田市 消費生活センター |
0547-36-7153 |
牧之原市 市民相談センター |
0548-23-0088 |
吉田町 産業課 |
0548-33-2122 |
川根本町 くらし環境課 |
0547-56-2236 |
浜松市 くらしのセンター |
053-457-2205 |
磐田市 消費生活センター |
0538-37-2113 |
袋井市 消費生活センター |
0538-44-3174 |
掛川市 消費生活センター |
0537-21-1149 |
菊川市 消費生活センター |
0537-35-0937 |
御前崎市 消費生活センター |
0537-85-1135 |
湖西市 消費生活相談室 |
053-576-1609 |
森町 産業課 |
0538-85-6319 |
(注意)土日祝日及び年末年始は受け付けておりません。
県の消費生活相談窓口
平日9時00分~16時00分 土日祝日及び年末年始は受け付けておりません。
- 東部県民生活センター 電話:055-952-2299
- 中部県民生活センター 電話:054-202-6006
- 西部県民生活センター 電話:053-452-2299
【無料】“消費者教育出前講座”をご利用ください!
「悪質商法と契約トラブル」、「クレジットカードの注意点」、「消費者市民とエシカル消費」等
御要望に応じて、消費生活相談員や消費者教育講師を派遣します。
静岡県消費者教育ポータルサイトからお申込みいただけます。
このページに関するお問い合わせ
くらし・環境部県民生活局県民生活課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3341
ファクス番号:054-221-2642
shohi@pref.shizuoka.lg.jp