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質問Q1　リニア中央新幹線の計画はずっと以前にJR東海から示され、その際に大井川の水資源への影響は分かっていたはずです。なぜ、県は現在、問題にしているのですか。

回答

南アルプスのように特殊な環境条件の場所で行う事業については、特殊な条件を十分考慮した環境影響評価を行い、その結果に基づき、事業の影響の回避・低減が求められています。

静岡県内のリニア中央新幹線についても、平成23年6月から「環境影響評価法」、「静岡県環境影響評価条例」に基づく手続きが進められています。

平成24年2月に、県は、JR東海が公表した環境影響評価方法書に対する知事意見として、水資源の減少につながらないよう、路線位置の選定などを行うことを求めました。

平成25年9月に、JR東海が公表した環境影響評価準備書の中で、静岡県内のリニア中央新幹線の具体的なルートと、南アルプストンネル工事により大井川の流量が毎秒2立方メートル減少するとの予測が初めて示されました。

その予測に対し、県は平成26年3月、毎秒2立方メートルの減少は住民生活、産業活動に将来にわたって影響を及ぼす恐れがあることから、トンネルにおいて発生した湧水を全て大井川水系に戻すことを求めました。

以上のように、県は当初から一貫して、リニア中央新幹線整備が大井川の水資源に影響を与えることのないよう、トンネル湧水の全量を大井川に戻すことをJR東海に求めています。