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質問Q16 県は、なぜ高速長尺先進ボーリング調査を認めていないのですか。
回答
県は、調査自体を否定しているのではありません。
JR東海が開発した高速長尺先進ボーリングは、JR東海の技術論文によれば、「切羽前方の高圧・大量の湧水を事前にできるだけ抜いておくこと」を目的の1つとして開発され、更には「水抜きボーリングとして十分な機能を果たすことが確認できた」とされています。
そのため、高速長尺先進ボーリングに伴い、静岡県の地下水が湧水として大量に山梨県側に流出してしまうことを懸念しています。
これまでJR東海は、県境付近に断層破砕帯があり、破砕帯に遭遇した際には高圧突発湧水が発生する可能性があると説明しています。
また、静岡県内の断層帯は、山梨県内の断層帯とつながっている可能性が指摘されています。
県は、JR東海に対し、山梨・静岡県境までボーリングを進めるにあたり、静岡県側から流出する地下水を推定する科学的方法や大井川に還元する方策などについて、事前に合意してからボーリング調査を進めてほしいと求めています。
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