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質問Q8　県は、次々とゴールポストを動かしているように見えるのですが。

回答

平成25年9月にJR東海が公表した環境影響評価準備書に対して、県は、平成26年3月に、知事意見として以下のとおり求めました。

• トンネルにおいて発生した湧水を全て大井川水系に戻すこと
• 流域全体の生態系に甚大な影響を及ぼすことが懸念されるため、水の濁りや汚れ等、水質に配慮した排水対策を含め、水環境全体の保全に万全を期すこと
• ツバクロ発生土置き場について、周辺の地形や同地の形成要因を適切に把握し、位置の選定及び構造について、関係機関と協議すること

以上のように、県は、ゴールポストを動かしているのではなく、環境影響評価準備書でリニア中央新幹線の整備計画の詳細が明らかになったときから一貫して、大井川の水資源、南アルプスの生態系、発生土置き場に関して意見を言っています。

また、令和元年9月には、「引き続き対話を要する事項」として、水資源、生物多様性、トンネル発生土について、計47項目を提示し、JR東海と対話を進め、令和6年2月には、これまでの対話を踏まえ、「引き続き対話を要する事項」の評価と見直しを行いました。

水資源問題については、国の有識者会議の中間報告や田代ダム取水抑制案の提案などにより一定の進捗が見られました。

引き続き、課題解決に向け、JR東海との対話を進めていきます。