トンネル発生土にかかる対話経緯
南アルプスの地質構造

南アルプスは、地層が激しく褶曲(しゅうきょく)している(地層が波のように曲がっている)山脈であり、地質がもろいため、これまでも地震や豪雨に伴い山体の大規模な崩壊が発生しています。
また、南アルプスの主稜線部における隆起速度は、年間4mm以上とされ、この隆起速度は世界的にも最速レベルです。(出展:静岡大学地球科学研究報告第42号(2015年7月))
典型的な崩壊地「赤崩」

赤崩は、南アルプスでみられる典型的な深層崩壊地です。
最上部の稜線付近では、山地崩壊の初期過程で見られる「線状凹地」が多数形成されて、なだらかな地形を造っています。
赤崩から流れ出た大量の砂礫(されき)は、約1000m下の大井川に注がれるように落ちて扇状地を形成しています。
崩壊地からの土砂供給は現在も続き、大井川の河床に堆積しています。
線状凹地の説明など、もっと詳しく知りたい方は、以下の関連動画「南アルプス大井川上流域における地質と地形の成立ち」等を御覧ください。
関連情報
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大井川に沿う赤石山地・南アルプスのジオサイトガイド (PDF 10.8MB)
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南アルプス大井川上流域における地質と地形の成立ち【概要版】(外部リンク)
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1章 南アルプスと大井川上流域の概要(外部リンク)
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2章 太古の海が生んだ南アルプスの基盤地質(外部リンク)
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2章【付録】 付加体形成の再現実験(外部リンク)
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3章 日本列島と南アルプスの形成(外部リンク)
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3章 日本列島と南アルプスの形成(外部リンク)
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4章 南アルプスと駿河湾(外部リンク)
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5章 南アルプスの岩石(外部リンク)
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6章 南アルプスの地形と崩壊(外部リンク)
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7章 南アルプスの地質・地形が造る動植物の生息環境(外部リンク)
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ふじのくにメディアチャンネル 10ch 南アルプスユネスコエコパーク(外部リンク)
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南アルプスの自然はこちら(YouTube「みんなの南アルプス」)(外部リンク)
県が懸念したこと
県は、南アルプスが地質的に脆弱であり、実際に大規模な崩壊が発生している地域であることから、大量のトンネル掘削土を長期間にわたり盛土することによる安全性や、自然環境、水質への影響を懸念しました。
このため、JR東海に対し、発生土置き場の安全対策や水質管理、要対策土への対応等について、専門部会等において対話を行ってきました。
JR東海との対話の状況
主な対話項目
令和6年2月5日に整理した「今後の主な対話項目」3分野28項目のうち、トンネル発生土関連の5項目については、令和8年3月19日の専門部会をもってすべての対話が完了しました。

発生土置き場
(1) 土石流、地すべり、深層崩壊等の大規模な土砂移動、濁水の流出、細かい粒子の底質への堆積などを想定し、生態系全体や景観への影響を考慮した対策(仮に、発生土を有効活用する場合は、その活用案に応じた対策を追加で検討する必要がある。) ⇒ 対話完了
※ 「中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書」に対する知事意見(平成26年3月)を踏まえた対策を求めるものです。
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第17回専門部会(R6.9.6)
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第24回専門部会(R8.3.19)
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(2) 全ての発生土置き場についての詳細な計画(立地、設計、モニタリング等) ⇒ 対話完了
※ 発生土置き場が工事中、工事後において、安全かつ適切に管理されるよう、候補地の選定の経緯やその理由、盛土の設計の内容、工事完了後の盛土や盛土からの排水の管理などを確認するものです。
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第17回、第18回専門部会(R6.9.6、R6.12.17)
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第20回専門部会(R7.6.2)
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第24回専門部会(R8.3.19)
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(3) リスク管理の手法とリスク対策(リスクマトリクス、リスクマップを使用) ⇒ 対話完了
※ リスクマトリクス、リスクマップのような可視化した管理手法を用いて、県民の皆様が工事のリスクと対策を容易に理解できるような対応の検討を求めるものです。
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第20回専門部会(R7.6.2)
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第24回専門部会(R8.3.19)
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(4) ツバクロ発生土置き場について、以下の点を踏まえた、影響の予測・評価及びその対応 ⇒ 対話完了(盛土の設計等については、(2)で検討済)
※ ツバクロ発生土置き場の位置選定や対策検討は、南アルプスの崩れやすい地質構造を踏まえた上で、広域的な評価を行い、適地であるか確認することが重要です。現段階では以下のアからオまでの5つの課題が考えられます。
ア-1 広域的な複合リスク(周辺の沢で土石流が同時多発する可能性)
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第17回専門部会(R6.9.6)
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ア-2 広域的な複合リスク(対岸斜面に断層があることにより地震が発生した際に深層崩壊するリスク)
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第17回、18回専門部会(R6.9.6、R6.12.17)
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イ 対岸の河岸侵食による斜面崩壊の発生リスク
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第17回、18回専門部会(R6.9.6、R6.12.17)
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ウ 土石流の緩衝地帯としての機能低下
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第17回専門部会(R6.9.6)
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エ 予測のシミュレーション条件
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第17回専門部会(R6.9.6)
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オ ツバクロ発生土置き場直下の断層(推定)の影響(追加)
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第17回専門部会(R6.9.6)
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第18回専門部会(R6.12.17)
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(5)自然由来の重金属等を含む要対策土の処理 ⇒ 対話完了
トンネルを掘ると法令に定められた基準値を超える自然由来の重金属等(ヒ素、セレン等)を含む掘削土(以下「要対策土」といいます)が発生する場合があります。この要対策土については、通常の発生土と同一に扱うことができないため、特別な対応が必要となります。
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第20回専門部会(R7.6.2)
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第22回専門部会(R7.10.29)
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第23回専門部会(R8.2.4)
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リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議
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