生物多様性にかかる保全措置

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ページID1083629  更新日 2026年7月2日

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トンネル工事による南アルプスの自然環境への影響

南アルプスには、希少な動植物が生息・生育しており、周辺環境の変化の影響を受けやすい脆弱な生態系が存在しています。

県は、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事により、河川や沢の流量、水質、水温等に変化が生じた場合、南アルプスの生物多様性や自然環境へ影響を与えるおそれがあることを懸念しました。

このため、県では、JR東海に対し、生物多様性や自然環境への影響を回避・低減するための保全措置やモニタリングについて、専門部会等において対話を行ってきました。

南アルプスの自然環境を守る主な保全措置

リニア中央新幹線のトンネル掘削工事により、河川や沢の流量、水質、水温等に変化が生じた場合、南アルプスの生物多様性や自然環境へ影響を与える可能性があります。

このため、JR東海は、南アルプスの自然環境への影響を回避・低減するため、主に次のような保全措置を実施することとしています。

対策1 沢の流量減少を抑える取組

調査の様子

まず、動植物への影響予測や的確なモニタリングを実施するため、大井川流域の33沢について流況や動植物の調査を実施しました。

その後、県の専門部会での対話を通じて、今後モニタリングを行う上で着目すべき動植物を整理しました。

トンネル掘削等により、沢の流量減少や水質変化が生じた場合、水生生物等の生息環境へ影響を与える可能性があります。

このため、JR東海は、トンネル湧水の発生を抑制し、沢の流量や水質への影響を低減するため、次のような保全措置を実施することとしています。

ボーリング・薬液注入のイメージ

○地質や湧水の状況確認

・高速長尺先進ボーリング等により前方の地質(断層など)や湧水の状況を確認します。

○トンネル湧水の抑制

・必要な場合には、薬液注入(プレグラウト)を 実施した上で、トンネルを掘削し、トンネル湧水量を低減することで、沢の流量への影響を低減します。

○水質への影響確認

・トンネル湧水放流先の河川等において、水素イオン濃度(pH)を測定し、薬液注入による水質への影響を確認します 。

○掘削後の追加対策

・トンネル掘削後にトンネル湧水が増加している区間があった場合等には 、当該箇所の状態、トンネル内の安全性等の諸条件を踏まえ、 薬液注入 (ポストグラウト )の実施を検討します。

対策2 高山植物への影響を低減する取組

調査の様子

JR東海は、高山植物への影響を把握するため、次のような調査や予測を実施しています。

○現地調査

・高山植物が生育している標高約 2600 m~3100 mの場所において 、ボーリング調査や電気探査等の現地調査を実施しました 。

○地下水変化の予測

・現地調査の結果を踏まえたシミュレーションによる予測を実施しトンネル掘削に伴う地下水位変化の予測を行いました。

○高山植物への影響確認

・調査や予測の結果、 高山植物は主に地表面付近の土壌水を利用していることから 、 トンネル掘削に伴う地下深部の地下水位変化による影響は小さいと考えられています。

対策3 河川本流の環境変化を低減する取組

環境変化を低減する取組

JR東海は、河川本流の環境への影響を低減するため、次のような保全措置を実施することとしています。

○水温・水質の確認
・トンネル湧水放流先の河川において、水温や水質の調査を実施します。

○放流時の影響低減
・トンネル湧水の放流により河川環境へ影響が生じないよう、放流水を外気に曝したり、積雪と混合したりすることによる温度調節や、pH処理設備、沈砂池の設置等により、水温・水質の変化や濁りの低減など、必要な対策を講じます。


これらの保全措置について、JR東海は、工事前、工事中、工事完了後にわたりモニタリングを実施し、環境への影響を継続的に確認することとしています。

また、モニタリング結果や異常時の対応等については、専門家や県等へ報告し、必要に応じて保全措置等へ反映することとしています。

このページに関するお問い合わせ

くらし環境部環境局
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2421
ファクス番号:054-221-2940
chuoshinkansen@pref.shizuoka.lg.jp