丹後富士／田辺富士［建部山］

エリア

近畿エリア

名称

丹後富士／田辺富士［建部山］

読み

たんごふじ　たなべふじ［たてべさん］

標高

316m

地域

京都府舞鶴市

戦乱、激動の時代を見守り続けてきた舞鶴の名峰。

建部山は、標高が316mとそれほど高くはないが、山容がまさに富士山のように三角形で、頂点が平たいため、昔から丹後富士や田辺富士という愛称で呼ばれてきた。正式名称は「タテベサン」だが、地元では「タケベサン」と呼ばれている。山全体をタムシバ（モクレン科）が覆うように生えており、花の咲く春には、由良川（ゆらがわ）から見ると山が白く見えるほどで、舞鶴の名峰のひとつである。中世に、この山に山城が築城されたと伝えられており、日露戦争の頃にはロシアの進入に備えて、山頂付近に砲台が設置され、第二次大戦中には高射砲陣地にも使用された。今でも当時の赤レンガ造りの弾薬庫などが残っており、歴史を物語る貴重な場所である。登山道は喜多地区からと下東地区からの2ルートで、山頂から眺める舞鶴湾や由良川などの景色が絶景であるため、地元住民のハイキングスポットとなっている。